生まれたときからずっと、人と人のつながりというものは「外の世界」の出来事だった。
今に至るまで。恐らくはこの先も。
内側から覗くそれは、私には一切縁のないものだ。
誰かを好きになったことも好かれたこともない。
過言ではなく、私は他人との関わりを極力削ぎ落とすことで何とか生きてきた。
恋人はもちろん、友達も1人もいたことはなかった。
家族にさえも心を開けたことがあるかどうか。
そもそもなぜそうなったか?
分からない。
物心ついた頃には既に口も心も閉ざしきっていた。
他人のせいにしたくないが、両親の遺伝も多少影響してるんだろうと思う。
二人とも私と同じ診断がおりている。
たぶん生まれた時点からわたしは間違っていた。
この頃は特に、「外」とのズレがひどくなっていると感じる。
もう取り返しがつかない。無理だ。
この世に適応して生きてゆけない
生きていきたいとも思えない