大好きな貴方へ。
4月に初めて貴方を見かけた時、仲良くなりたいと思いました。こんな事は初めてでした。
貴方に会えると思うと毎日が楽しくて。挨拶程度の些細な事でも心が躍ってしまいます。
たまに見せてくれるぎこちない笑顔も愛おしくてたまりません。
貴方は私が今まで生きてきた中でも見たことが無いぐらいの人見知りで、喋るのが決して上手ではないですよね。
私も自分から話をするのは下手だから、頑張って話し掛けても楽しませてあげられない。優しい貴方は笑ってくれるけれど、なんだか、困らせてごめんね。
顔を合わせないのは貴方のことが嫌いな訳じゃなくて、赤くなってゆく私の顔を見られたくないだけなのです。
貴方が無意識に人と距離を置くのは、とても辛いことが過去にあったからですか。
傷付いて、苦しんで、悩んで、ひとり歩いてきたのですか。
そして今でも、寂しい思いを隠して笑っているのですか。
考えるだけで、胸が潰れそうになります。
不器用な貴方と触れ合う度、願うことがあります。
貴方を包む世界は、どうか、暖かくて優しいものであってほしい。
貴方に降り注ぐであろう悲しみは、どうか、出来るだけ小さなものであってほしい。
誰にでも優しい貴方は、誰からも愛されていてほしい。
いつも笑っていてほしいとは言いません。悲しいときは泣き、気に障ることがあった時は怒ってもいいのです。
それでも、貴方が優しくふっと笑ってくれたときは、ただそれだけで私は幸せです。
最後に。これは決して“恋”ではありません。
いつか貴方に優しくて可愛い恋人が出来て、幸せな日々を過ごしてほしいと思うから。
貴方には、世界で一番幸せになってほしいです。
ひとつ欲を言うならば、友人としてこれからもずっと仲良くしてほしいなぁ。
私は貴方が大好きだから。
こんな気持ちをくれたのは、貴方が初めてだから。