優しい人が意外とモテないって、なんか理解できる気がする。
すごく素敵な人でも、この人は誠実で、離れていかないっていう安心感があると、離れていても、しばらく会えなくても、不安にならないだろう。きちんとこちらを見てくれて、丁寧に対応してくて、連絡もくれる、そんな人だと、いいなと思っても、なんか心掻き乱されることが少ないのかもな。
不誠実でなかなかこちらを見てくれないって人だったらどうだ。そばにいないと不安じゃないか。振り向かせようと必死にならないか。心がやきもきして、いてもたってもいられないような、熱い感情にならないか。しかもそういう奴に限って時々優しかったりして、たまに優しくされると宝物を見つけたような幸福な気分になってしまう。
だから人は時々、変なのを好きになってしまう。そして少しツンとしたやつがもてたりするんだな。不思議過ぎる。
でもちゃんと本質を見ないとだめだ。
いつも誠実な、優しい奴でも、それを当たり前だと思っちゃダメだ。その人がしてくれる優しいこと、全部ひとつひとつ、宝物にしなきゃだめだ。
本当に優しい奴ってのは、たいてい影を抱えて生きている。だから、その笑顔の瞳の奥の、暗い部分にきちんと思いを馳せないとだめだ。そしてその人の影の部分に、ちゃんと寄り添って、支えていかなければ。
なんかよくわからない文章になってしまったが、まあ、要するに、みなさん、ちゃんと誠実な人を好きになりましょうよ、ってこと。っていっても、好きになる人って、結構選べないものなのですが。