小さい頃、お母さんに聞かれたんです。
「赤ちゃん欲しい?」って。
その頃から自分より小さい子が可愛くて仕方なくて、欲しいって言えば赤ちゃん出てくるのかなっ?ってわくわくしながら「ほしい!!」って答えました。
たぶん、私が欲しくないって答えてたら、弟はいませんでした。
小さい頃はめちゃくちゃ可愛かったけど、今は生意気に育ってます。
生きることが辛くなってから、ずっと引っかかってるんです。
私のせいで、弟は苦しみを味わってしまっているんじゃないかって。
生まれてこなかった方が、幸せだったかもしれないって。
生まれてきたくなかったって何度も思ったから。
一度だけ、私の前で弟が死にたいって言いました。
深く考えてる訳じゃなくて、苦しみを表現するための言葉として使ったんだと思います。
弟が苦しんでる。
私のせいで。
私が全部壊したんです。
友達との関係も、海外での日常も、お父さんとの生活も。
私の要求で生かされて、私の要求で苦しまされて、私が死にたいって言わせちゃった。
お父さんが私にしたことと同じことしてるじゃん。
お父さんのことで文句言う資格無いじゃん。
もっと早く死んでいれば良かった。
あの時飛び降りておけば良かった。
私のせいで、みんな疲れる。
私のせいで、弟は友達となかなか会えなくなっちゃった。
私のせいで、お父さんはストレスが溜まる。
私のせいで、お母さんは狭いキッチンで料理しなきゃいけない。
私なんていない方が良かった。
ストレス発散機としての役割もまともにこなせない私を、誰が必要としてくれるんだろう。
周りに迷惑しかかけられない私に、何ができるんだろう。
消えられたら。
私に死ぬ勇気があったら。
私がいなかったら。
みんな幸せになれるんじゃないかな。