ピアノが好き。
それに気づけて良かった。
前はピアノが好きで、ピアノが命で、将来は絶対ピアノで仕事がしたい!と思っていた。
でも技術を上げるために色んな曲をやって、たくさんの先生について、色々言われていくうちに、先が見えなくなって、いつまでこんなことを続けたらいいのかわからなくなった。ピアノが好きかどうかさえ、わからなかった。
でもある夜、生きるのが嫌で嫌で、明日が来るのが怖くてしょうがなくて泣いていた時。
そんな状況でも将来を想像すると、音楽に囲まれて、どこかでピアノを演奏している自分が浮かんできた。
それは昔ピアノが大好きだった時期に思い浮かべた未来とまったく一緒で、まだ私ってピアノが好きだったんだなと思った。
こんなに色々な経験をして、辛いこともたくさんあって、何もかもが嫌で病んでいた時に、前と変わらない感情に気づいて本当に嬉しかった。
嫌なことがなくなることはないし、これから先もっともっと大変なこともあると思うし、それを越えなきゃいけないのは誰でもない自分で。
別に何かが解決した訳ではないけれど、なんかこの変わらない感情が嬉しかった。