最近になって香辛料にハマり始めました
キッカケはYouTubeで見た海外の料理動画だったのですが、南米や東南アジアの料理を作るうちにどんどん香辛料というものに惹かれていったんです。
香辛料にハマり始めてから気づいたのですが、自分が今まで料理を食べて感じる美味しいという感覚は、視覚、嗅覚、味覚の3つと辛さの痛覚があったんですね。
今までそういった事をまったく意識せずに食事をしてきたものですから、基本的に何を食べても「うまい」か「まずい」という2つの反応しかできなかったんです。それが香辛料を使うようになってからは食事をする時に「あぁ、これは○○の甘さと○○の香り、○○のハーブの香りが凄く合ってるな」という風に自分の味覚と嗅覚をフルで知覚できるようになってなんだか凄く世界が広がりました。
話は少し変わりますが実は自分は何故か和食が苦手な方で今までその原因というのを特に深く考えずにいたのですが、香辛料を使った料理を作っているうちにふと思ったんです。和食を作るときは調味料をふんだんに使うけど、その割には香辛料を使った覚えがほとんどないなって。
その時になって自分の中に漠然とあった和食に対する苦手意識が、明確な「嗅覚への刺激が足りない」という言葉になって出てきました。
好き好んで食べていた中華料理、東南アジア、南米の料理ってようは嗅覚への刺激があったから自分は好きだったんだなって納得しました。
思い直すと自分はお刺身なんかを食べる時にも大葉に包んで食べるのが一番好きで、結局それも大葉っていう嗅覚への刺激と味覚との刺激を求めていたんですね。
香辛料の世界に触れてから、何故大航海時代のヨーロッパが戦争や植民地などをやってまで香辛料を手に入れようとしたのかもよく理解できました。
きっとヨーロッパの人達も香辛料を手に入れるまでは食事の時に味覚と、よくて視覚の刺激しかなかったのでしょうね。
それが貿易によって香辛料が手に入るようになってから、味覚と視覚のみならず嗅覚までも刺激を受けて最近の自分のように目覚めてしまったんでしょうね……香辛料に……。
幸い自分が香辛料を手に入れるためには長い航海も植民地戦争もせずにスーパーに行けば買えるので、そんな世界の香辛料が手軽に手に入るようになった今の時代と今の時代の基礎となった歴史に感謝してこの文章を締めたいと思います。