悲劇のヒロインぶってるなんて言われたけど、そんなこと自分に思ったことなかった。
6年前の傷がまだ塞がらない。
案外言葉って刃のように鋭い一面もあるものだから、誰かを傷つけようと思って口からでた言葉は、相手をズタズタに切ってしまう。
誰もがみんなあなたのようにうまくいくとは限らない。あなたはそれでうまくいったのでしょうが、他人は違うんです。
自分のこと、可哀想なんて思わない。思わないけど、この傷は、どうやったら埋まるのだろう。
今もあなたの声は忘れたけれど、その言葉だけが頭の中にはっきりと浮かびあがる。
言葉の呪いだ。
強い言葉で相手を操ろうなんてさ、どうか、自分の人格を否定するような人と会ったら逃げてください。
みすぼらしくても、転んでもいいからにげて、どうかその場所に留まろうとしないで。言葉の傷はなかなか癒えない。
一人一人の個性は、性格は、とても尊いもので、枠組みなんてないはずなのに。
あなたはあなたで尊いのだから、いのちあっての、生きていての人生だから。
私のようにはならないでね。