人の苦しみは自分に嘘をつき続けるところから。最初は???あまりピンとこなくて、そんなの当たり前じゃんかと気にしなかった。
そこで、世の中の常識がならんだ。
家族は安全な避難場所だ。
夫婦は愛し合っている。
母親は子どもへ無償の愛情を感じている。
自分に嘘をつくことが人の苦しみは始まる。
社会の照準に合わせて話すということか。
やっとピンときた。
自分をがむしゃらに走らせ続けることか、
違和感を無視して、自分を拷問し続けて人の期待に応えることか、
はたまた心を埋めるために恋人を作ることか、本当は愛していると幻想を抱き続けることなのかもしれない。
哀しかったー。
車の中で物みたいに扱われて悲しかった。
殴られて固まって、助けを呼べなかったことが恥ずかしかった。
本を読めなくなったのが苦しかった。
何もしてないのにグルグル心が浮いたり、揺さぶられたり、いつも戦う準備をして緊張する。
嘘でしか愛してるって言えなくなって、自分が嫌いになった。
お母さんに気付いて欲しかった。
お父さんに話したかった。
何十人もの人の前で私は物みたいに扱われたこと、もう記憶が消えたけど、あのあと1人で寝て次の日学校に行った。
強くなりたかったから嘘ついた。
たいしたことない、大したことない、これくらい、女やから仕方ない。
それから守られてる女性が大嫌いになった。
何のために傷ついてるのか、吐口がそこしかなかった。
守られなかった恨みと本音を言える人に恵まれなかった妬みで、また気が狂いそうになった。
結婚する予定の彼氏は何も知らない。何一つ気付いてなくて、過去に囚われている私を不思議そうに時々見つめるけど、どう思ってるんだろう。