人の世界は目に見たもの、聞いたもの、すなわち体験したものの中しか存在し得ない
それ以外はすべて想像、空想の世界、ファンタジーだ
たとえば、学校でひどいイジメにあったとする
その人にとってはイジメのない、普通な学校生活と言われるものは空想でしかない
空想の世界にしかイジメのない世界がないのだ
これは辛いことだと思う
社会人で考えてみよう
会社で仕事をうまくこなすことができず、誰からも助けてもらえず、逃げ出すように退職した人がいるとする
その人にとって会社は、どうすることもできない辛い場所ということになる
その会社がひどいものであっただけで、他にもっと良い場所はあるだろう
また、自分にあっていなかっただけであろうと考えることはできる
しかし、良い会社、自分にあった会社というのは、彼にしてみれば想像の世界のものでしかないのだ
つまり、これから働いていくためには、生きていくためには、あるかどうかも分からない想像の世界を探していかないといけないのだ
なんて心細いことだろうか
虐待だったり、失恋だったり、理由は何であれ心に傷をおった人達にとって、傷つかないですむ世界というのはすべて空想のものでしかなくなってしまうのだ
そうなってしまった人達になにができるか?
なにができようか?
想像の世界を信じて探すことはとても虚しい
耐えるしかないのだろうか?
死にたい気持ちになってしまうのも仕方のないことではないだろうか?
そうやって死にたくなってしまった人を救うことなんて誰ができるのか?
分からない、本当に分からない
少なくとも生きてみろと、つまり耐えろとしか言えないのではないか
私は冷たい人間だろうか
もう考えることもやめてしまいたい
誰か教えてください