コロナの影響で、専属で入っている会社が4連休となり、当然の如く私も休み。
期待半分に、故郷の数少ない友人らにメールを送ると、奇跡的にも会うことが叶いました。
ここは、以前、親族どころか、家族にまで見離された私が、友人らのおかげで身を寄せる家を提供してくれた所…。
故郷を捨て、県外に移る迄の約2年間過ごしていました。
この海の見える場所から東へと行くと、観光の目玉として作られた、大きな吊り橋があります。
しかし、皮肉にも、自殺の名所として話題となり…、だからでしょうか、ある夜、夜中にその橋へと掛け上がり…
私は飛び降りました。
夢とはいえ、自分の悲鳴で飛び起きたのは初めてで、あまりのリアルさに恐怖を感じたほど。
その時、故郷を出ようと決めたのです。
今は、かつて暮らしていた家に来ています。
それぞれの友人らとの一時を満喫し、今夜一晩、ここに泊まって、明日の朝帰ります。
あれ以来、誰も住んでいないので、廃墟同然の様な状態に近くなってますが、辛かった日々の中、それでもほんの僅かですが、愉しかった想い出のかけらが蘇ります……。
その“かけら”のおかげで、またしばらくは前に歩ける。