Yちゃん。
大人になってから初めてここまで心を開けた友達。
私も、そして私のパートナーも、Yちゃんのことが大好きでした。
でも、Yちゃんは、私たちと仲良くなりすぎるのが怖かったみたい。
仲良しすぎるがゆえのちょっとしたいざこざに直面して、
Yちゃんは、貝のように口を閉ざした。
そして、他に頼れそうな人を見つけたら、彼の元へと、ぴゅっと、逃げて行ってしまった。
突然の、音信不通。
きっと、傷つくのが怖かったんだね。
わかるよ。
そして、そんな弱さを持ったYちゃんを、責めたりしないよ。
でもね、私だって心はある。
傷ついてるのは、あなただけじゃない。
私だって、あなたの行動で傷つけられている。
いちばん悲しかったのは、逃げたことでもなく、別の人のところへ行ったことでもなく、
弱さを見せられないくらい、信頼されてなかったこと。
また会えたら、何もなかったかのように、お互い接することができるかな。
分かんないけれど。
また、会えるかすらわかんないけれど。
でも、確かなことは、「いままでありがとう」と「幸せになってね」という気持ちです。
こんなに好きになった友達、いなかったよ。
友達でも、人を深く好きになると、自分自身が強くもなるし、弱くもなるって知った。
この小瓶は、まだべったりと心の中にくっついている私の気持ちとともに、海へと流します。
まっさらになったら、もう、Yちゃんのことを考えるのはやめる。
でもね。Yちゃんが描いてくれた「弱虫」の絵は、
いまもまだ、大切に、目の前に飾ってあるよ。