今日は父が夜勤でいないので、自分の部屋で寝るのではなく、母の隣に布団を敷いて寝ようと思っていた。
母はステージ4の癌で、いつまで一緒にいられるか分からない。だから、少しでも母と一緒にいたい、楽しい時間を過ごしたいと思って、父が夜勤の日は母と一緒に寝ることにしている。母も一人で寝るのは心細くて怖いと言うので…。
いよいよ寝る時間。いつものように自分の枕や毛布も母の寝室に持ってきたので、後は布団を敷いて、一緒にに寝るつもりだった。
でも、違った。私がいないところで母が「布団も敷いてないんだから自分の部屋で寝れや」と嫌みのように言っているのを聞いてしまった。どうやら母にとって私は迷惑だったみたい。
それだけのことなのに、涙が止まらない。母と顔を合わせたり話したりするのが怖くなった。
この前、一緒に寝た時に母が「大好きだよ」って言ってくれたのが嬉し過ぎて、「自分は母に愛されている」って勘違いしていたみたい。私は本当に馬鹿な人間だ。兄は家族みんなに可愛がられて、大切に育てられ、私はブスで我が儘で憎たらしいって小さい頃から言われてきたことを忘れてた。小学校の頃には死ねって言われたこともあったんだった。
母の癌が見つかってから、最期は関係を修復したい、愛されたいって思っていたけど、ダメみたい。母にとって私は、愚痴聞き役と身の回りの世話をする都合の良い娘で終るんだろうな…。