浪人して一番悩ましいのは「同い年/年下の後輩」の存在だと思う。
社会人であれば、先輩・後輩関係なく基本的には敬語だろう。それならまだいいし、仕事中のことはプライベートとは分けて考えればいいだけだ。
大学は仕事とプライベートの境界が曖昧な分たちが悪い。
もっとも、年下同期からタメ口をきかれるのは全く気にならないのだ。ただ年下の後輩に対し、こちらからは敬語、あちらからはタメ語という関係性、そしてそれを打破する権利がこちらにはないと言うことが、どうにも歪んで感じられてしまう。
その大学においては確かに先輩だ。しかし人生においてはこちらが先輩。仮面浪人や再入学の場合、"大学"での学びはこちらの方が長い。社会人入学の人だっている。
学年が違うとはいえ、年齢の長幼は全く無価値なものなのだろうか?
学年が上の先輩方は、私よりお若い先輩方は、本当に私よりも多くのことを御存知なのだろうか?
本当に私よりも様々な面で成熟していらっしゃるのだろうか?
私は本当に彼らの"目下の存在"なのだろうか?
現役の人はそんなことを気にしなくていいから羨ましい。
年上に先輩風を吹かせて服従させることもできる。同期は確実に同い年以上で、入学した時点での先輩は確実に年上。ゆえに先輩への心の持ちようは高校時代から変えなくていい。
私にもし年上の後輩ができたら、そのことが判明した時点で敬語の方がいいか確認する。そして相手からはタメ語で構わないと伝える。
年上に敬語を使わせるなんて耐えられない。
無論、アルバイト含む仕事中なら、確認することなくこちらからは敬語だが。
年下の"先輩"。
高校までは何も気にすることなく敬えていた、確実に年上だった"先輩"。
先輩を敬うべき理由は、果たしてどこにあったのだろうか。