色々な内容の話を書きたいと思いつつ、また同性愛の話。というか、まあ、俺の人生観みないな話かな。
なんか、最近、少しずつ同性愛者の自分を受け入れられそうになってきたというか、同性愛者に生まれてきて、良かった部分もあるのかもって、思うことがある。
なんていうか、こうやって苦しんでいる部分があって、それが俺自身の性格に陰影を与えているのではないかと思うんだ。
とある、有名な同性愛者の人が、同性愛者に生まれてきたことを「ハズレくじを引いた」って表現していた。間違っていない。生きる上でかなり不利な要素だと思うから。俺はセクシュアリティという面ではハズレくじを引いた。でも、自分でいうのもあれだけど、その他の面では、結構当たりくじを引いていると思う。恵まれた家庭に生まれて、比較的高水準の教育を受けることができた。運がよく、医学部で学び夢を追うことができている。
だから、少しくらいハズレ引いても仕方ないのかもな、と思う。(もっとも、これからの人生でもっともっと追加のハズレくじ引くことはあるだろうが)
で、そんなハズレくじのおかげで、自分の精神が鍛えられた部分があるというか、成長できた部分があると思う。本来このハズレくじがなければ味わうことがなかったであろう苦しみをたくさん味わって、叩きのめされることで、これまで知らなかったことをたくさん知ることができた。その結果、物事を多角的にとらえられるようになったと思う。なにより、ハズレくじのおかげで、俺が他の部分で引いてきた当たりくじのありがたみを感じることができる。
医学部にいると、恵まれた環境を普通のことだと思っていたり、自分の価値観で人の優劣を決めて誰かを見下すような人が結構いる。当たりくじが多いことのありがたみがわかっていないのだと思う。でも、俺も、このハズレくじがなかったら、彼らと同じようになっていたかもしれない。
このハズレくじが俺の精神に豊かさをもたらした部分は否定できない。だからまあ、こんな苦しみがある人生も悪いことばかりではないのかもな。