付き合っていた男性と連絡が取れなくなってから、もうすぐ一年になる。
もともと、最低でも一ヶ月に一回は連絡を取ろう、半年に一回会えたらいい、くらいの、他人から見れば冷めた遠距離恋愛だった。
数ヶ月連絡が来なくても日常茶飯事の延長で、心配しているとメッセージで送るだけで何もアクションを起こさなかった。
今年のはじめに彼の親から連絡が来た。彼はうつになり、一年間仕事に通えていない状態だった。
向こうの両親もそんなことは露知らず、去年の夏頃までは元気に仕事をしているかのように連絡を取り合っていた様子。
結局、彼を実家に連れ戻し、一年休養させることになったようだ。
向こうの親には、まだ私には知られたくないようだから、彼のうつについて親から私に話したことは言わないでほしいと言われた。
私は、たまに連絡を入れながら気長に待ちますと答えた。
それ以来、自分の近況や相手への心配のメッセージを不定期に送り続けている。
彼が実家で休養しているのは知らないフリでメッセージを送り続けることに限界を感じている。
私からの連絡が精神的な負担になっていたら嫌で、前回「既読がついたら次のメッセージを考えることにする」と送った。これなら返事をしなくても向こうが意思表示をできると思った。
そしてその後、一ヶ月ほど前に送ったメッセージに今もまだ既読がついていない。
自分で逃げ道を塞いだようなものだけど、それが相手の意思なのだと突きつけられるとさすがにつらい。
私は数年前から双極と診断されていて、私が精神的に健康じゃないことを了承して付き合っていたはずなのに、彼は、こころの調子が悪くて会えない日があることに理解がなかった。
「私の病気は理解してくれないのに、自分が病気になったら平気でないがしろにするんだ」
と、数日に一度は考えてしまう。そんな自分が何よりも嫌で許せない。
うつの辛さが分かるからこそ、何があっても理解者でいたいのに。
でも、よく考えれば、私と彼は元からコミュニケーションが成り立っていなかったのかもしれない。
一ヶ月に一度しか連絡を取り合わないことがあったくらいなのだから、それもそのはず。
体に自傷痕が残っていることも、自傷の後遺症に今も苦しんでいることも、自殺未遂の経験があることも、何も話していない。ひた隠しにしてきた。
うつを理解できない人に辛い過去を話しても、理解はおろか尊重されることもないだろうと思っていた部分はたしかにある。
実際、連絡が取れなくなる少し前に、私が精神を患う原因になった家庭の話を打ち明けていたけれど、彼は曖昧に笑って首をかしげるだけだった。
そうやって、彼と分かり合えなかったエピソードばっかり頭の中で反芻してしまう。
前のメッセージにはいつ既読がつくのか。次はどんなメッセージを送るべきか。
どうせ返事のこないメッセージのことを考えてばかりで、自分のうつまで酷くなりそう。
もう、誰にも言わずに一人でがんばるのは限界。
122697通目の宛名のないメール
小瓶主の返事あり
お返事が届いています
名前のない小瓶
(小瓶主)
お返事をくださった方々、ありがとうございます。
>1通目のお返事をくださった方へ
とても暖かい言葉をありがとうございます。
この長い手紙を放流してから数日間、少しだけ辛い思いを忘れて、自分のするべきことに集中できていたような気がします。
気持ちをどこかに吐露することって、とても大事なんですね。
お返事をいただいて、溢れ出した気持ちを聞いてくれる人がいるのはありがたいことなんだと気づくことができました。
自分の気持ちを言葉にするのがあまり得意ではなかったのですが、これからは練習も兼ねて、今まで人に話しても無駄だと押し殺してきた感情を言葉にしていきたいと思います。
>2通目のお返事をくださった方へ
今までたくさん待って、我慢して、けれど誰にも相談できなかったことをここに書き込もうと思ったのは、そう言ってくれる人を心のどこかで求めていたのかもしれません。
あなたの言葉を受け止めて初めて、彼を待ちたいという思いだけが先行して自分の心をないがしろにしてきたこと、そして私自身が「離れる勇気」を持たなければならないことに気づきました。
今すぐにその勇気を振り絞ることはできそうにないですが、これからは自分自身の感情と向き合って、彼との関係を考え直してみたいと思います。
自分の心を見つめ直す大きなきっかけをくださって、ありがとうございます。
ななしさん
もう十分待ち、自分を殺した付き合いを続けてこられたと思います。
それ以前から心がすれ違いを続けていて、あなたの心は彼へのもどかしさと共に疲れ切ってしまっているように見えます。
彼を我慢強く待ちたい、という気持ちが強いのであればいいのですが、もう一人では限界と書かれているので、そろそろ待つのは終わりにする潮時なのかもしれませんね。
お互いに深入りするのを避けていらっしゃったようですし、無理に深追いせず、ご自身の心の健康のほうを大事にしてください。
ななしさん
彼に、聞いてほしいですよね。
あなただって、辛いんだもの。
彼の心に余裕がない今、彼の代わりとまではいかないけれど、ここであなたのお話聞きますよ。
ここには沢山の人がいるし、苦しい気持ちを理解してくれる人も沢山います。
一人で苦しむなんて辛いだろうから、いつでも話に来て下さいね。
辛さでも愚痴でも不安なことでもちょっとしたおしゃべりでも、胸につまった気持ちを出しちゃいましょう。
気が向いたら、いつでもどうぞ。
以下はまだお返事がない小瓶です。
お返事をしていただけると小瓶主さんはとてもうれしいと思います。