私は同性の先輩に片想いしています。
5年前留学に向かう飛行機で隣の席になり、初めて出会った時に惹かれて、
普段は人が怖くて自分から関わることなんか出来なかったのに
この人と話したいと思いました。
先輩が飛行機で気分を悪くされた時、すぐに持っていた薬を渡してました。
自分が体調悪くても、人に話しかけるのが怖くて先生に伝えることも出来なかった私が
先輩の体調が悪いってことを報告しに行けました。
あまりにも心配で、なんでこんな心配してるんだろうとか思ってました。
留学中も目で追ってた、先輩が歌ってるのを聴いて聴き惚れました。
気づけば自分から連絡先を聞いて、積極的にメッセージを送ったりしました。
現実に居場所がなく人が怖くて生きているのが辛くて、
留学が終わったら死んでしまおうなんて若さ故の無謀な考えを持って望んだ留学で
まさか人を好きになると思いませんでした。
当時彼氏も居たのに、気づけば先輩のことばかり考えてしまって
彼からの好意で付き合って半年、私は先輩を好きになってしまった
半年の間努力したけど彼氏に対して愛情を持つことは出来なかった
自分が最低に思えて、彼氏に申し訳なくなり別れてもらいました。
彼はその後新しい恋人と上手くいったようで、罪悪感が拭われました。
知り合った時から先輩には絶えず彼氏が居て、それでもただ先輩と話せることが嬉しかった。
最初はただ敬愛だと思うようにしていました。
推しとか神様的な自分が関わるのはおこがましく思えて、
先輩全肯定でただ好きだった。とても幸せでした。
でも敬愛に収めるには重すぎる自分の気持ちに気づいて、
恋なんだな好きなんだなって自覚しました。
その後喧嘩をしてしまって、1年先輩とお話できなかった時期がありました。
学校で見かける度に、先輩の声が聞こえる度に、内心すごくドキドキして焦って、
目が合っても無視されてしまうのが悲しくて泣いて、それでもずっと好きだった
泣きながらそれでも好きでいました。
たまに電車とか通学時間とか、先輩と同じになってでも遠くから見ることしか出来なかった
でも先輩を見れた日はただそれだけで1日幸せでした。
見ているだけでは我慢できなくなって、先輩のネットのアカウントに自分ではない他の人として関わって、仲良くなりました。
自分と明かせない罪悪感と悲しさはあったけどそれでも先輩と話せるのが嬉しかった。
先輩が卒業する時期になって
もう終わりだなあって思ったから
プレゼントと手紙を贈って、先輩の卒業と未来を祝福しました。
もう二度と、自分として先輩に関わることが出来なくなると思っていました。
けど、先輩はネットの私を、後輩の私だと気づいて下さったんです。
今まで気づけなくてごめんねって、プレゼントと手紙ありがとうって
また自分としてお話できるようになりました。
幸せでした。先輩を恋愛的に好きってことは絶対に言えなかったけど、関われるだけで嬉しかった。
ただの後輩として好きで居て、先輩からも好きって言ってもらえる関係が私にはこの上なく幸せで
ただただ心から先輩が好きで、先輩の幸せだけ願ってました。
先輩が体育祭にサプライズで来てプレゼントをくださった時は泣いてしまいました。
誕生日を覚えててくださった事が嬉しすぎて、
2年半経っても先輩が好きだった。
愛方と呼ばれて、特別に扱ってもらえて嬉しかった。
でも、先輩はただの後輩として自分を好きで居てくれてたから、
私は自分の気持ちを隠して、押さえ込んで、先輩にただの後輩としての好きを伝えていました。
先輩が色んな方から好かれて、いつも人の中心に居るのが誇らしくて寂しかった
いつか私以上に好ましい人が現れたら、愛方なんて言って貰えなくなるんだろうなって思ってました。
そんな関係を続けていて、
先輩からのメッセージが減って、何となく態度も変わって
先輩には新しい好ましい人ができてしまったって気づきました。
先輩は愛方って言葉を違う人に使い始めました。
すごく悲しかったけど、でも、先輩がそれを望むなら私は居ない方が良いって思い始めました。
皮肉にもその新しい愛方さんのお誕生日は私の数日前で、
先輩はその方のお誕生日をとても楽しそうにお祝いしてました。
それを見ていて、すごく辛かった。
私の誕生日には、一言もメッセージを下さいませんでした。
忘れてたって言って送って来て貰えるかもって1週間くらい待ってました。
でも先輩からは何も来なかった。
ただ好きでいた時は、本当に純粋に好きでいられたのに
先輩から好きって言われて特別に扱ってもらえて
私は傲慢になってしまったらしいです。
新しい愛方さんと自分を比べて、悲しくて辛くて
先輩にメッセージを送ることを躊躇するようになりました。
たまに送っても、返ってくるのは短的な言葉で
いつの間にか返ってこなくなった。
毎日泣いて、先輩のこと想ってました。
そんな時に、グループで電話してた時、
先輩が上京して結婚するつもりだと仰いました。
この時既に4年間先輩のことが好きでした
先輩の彼氏さんとも仲良くさせて頂いていたから
お相手の人となりも知っていました。
とても先輩のことを大切にされていた。
悲しくてやりきれない気持ちだったけど、心から祝福しました。
好きな人が幸せになって、とても嬉しかった。
嬉しかったけど、それでも消化できない感情がありました。
私だって先輩のことずっと好きだったって言ってしまいたかった。
けど、関係を壊してしまうかもしれないことも、先輩の幸せに水を指してしまうかもしれないことも嫌だった。
もしかしたら先輩に気持ち悪いと思われてしまうかもしれない、拒否されたら生きていけないと思いました。
先輩の傍に居てはいけない気がして、毎日悩みました。
先輩と関わりたかったし、話す手段が無くなるのは怖かった。
それでも、先輩のそばにいて何も伝えないでいるのが苦しかったし伝える勇気も無かった。
愛方っていう立場のことも片付けておかないとって思いました。
先輩の中で終わってても、私の中では終わってなかったから。
私は考えた末に、最後に、先輩にメッセージを送りました。
先輩に出会えて幸せでした。大好きです。これからもどうかお幸せに。
お身体に気を付けて健康に過ごしてください。先輩の幸せだけを願っています。と
何日かかけて考えてまとめた6行くらいのメッセージに
返信不要です。と添えて
否定も肯定も怖かった。どちらにせよ私は先輩を好きでいることしか出来なかった。
それから1年経ちました
私は今でも先輩のことが好きです。
先輩を想っていると泣いてしまうくらい、今でも先輩のことばかり考えてしまいます。
色んな方に出会えるよう、人前に出て色々なことに挑戦しました。
人間不信もなくなって、素直に生きています。
好きな友達も大切な友人も、今では沢山います。
それでも先輩以上に想える人には出会えなかった。
同性が好きなのか、先輩だから好きなのか、多分後者なのだと思います。
人間不信で約束を破られることが何より怖かった自分が
何度約束を破られても悲しくて泣いてもそれでも好きだった。
先輩に対する愛情も執着も、自分の人生で先輩にしか向けられなかったものだと思うし
先輩のことでいくら傷ついても、ただ悲しくて辛いだけで、好きの気持ちは一向に減ったりしなかった。
先輩には刺されるくらいしないと嫌いになれないって昔冗談で言いました。
でもきっと殺されても好きです。
1生に1度、出会えるかどうかの存在だったのかなって思える。
先輩に出会ってこんな自分を知って、
人に対して飽き性だった自分がこんな熱量で人を好きになれたってことが
幸せ以外の何者でもないです。
人伝に聞きましたが
先輩、ご結婚おめでとうございます。
どうかお幸せに。
直接伝えることは出来ないけど、こんな形でも言葉にしておきたかった。
私が気持ちを終わらせたり忘れたら終わるのに、まだまだそれは無理そうです。
先輩に出会って、本当に純粋に人を好きでいることを知って、自分の性別が分からなくなったり、自分を否定したり、沢山自分と向き合いました。
楽しいことばかりじゃなく、苦しくて辛くて、泣いてばかりで、本当に毎日心穏やかじゃなかった。
同性であるからこその関係に縋って、同性だからこそ越えられない壁が辛かった。
それでも振り返って幸せだったと言える5年間でした。
ただただ先輩のことが好きです。いつまでも想っています。
許されるなら、またお話したい。でも話して先輩に何を伝えたらいいのか自分でも分かりません。
過去に戻れるなら、喧嘩して話せなくなった1年でもっとお話したかった。
また出会いからやり直しても、同じ5年を辿る気がします
これからもきっと先輩を想い続けてしまう私は本当にどうしようもないですね。
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独白のような長文駄文にお付き合い下さり、ありがとうございました。
思ったこと、思い出したことをそのまま綴ったので、説明不足もいいところですが、この辺りで締めさせて頂きます。
好きになってしまった人が同性だったということ、それ自体は悩みの種ではあったけれど後悔はしていません。
相手が幸せなら、それで良いと思っているのも本心です。
どんな恋愛や片想いにおいてでも、誰かを想うことや相手の幸せを願うことに違いなどないと思います。
共感して頂けたら嬉しいです。
