優しい妻とかわいい子供達に囲まれて、何ひとつ不足のない生活を送っていながら、職場の後輩女性の結婚に深く傷ついている、情けない男です。
この10年程の間、彼女に密かな想いを寄せてきました。
ただ、その知らせを聞くまでは、自らの彼女への想いがそれほど深いものだとは思ってもいませんでした。
図らずも自分の気持ちに気づいてしまった、ということでしょうか。
彼女の姿を見かける度に話しかけようとは思うものの、年甲斐もなく泣き出してしまいそうで、声をかけられずにいます。
彼女のことを思うと胸が詰まり、手は震え、言いようのない息苦しさを覚えます。
もちろん、罪悪感に苛まれることもあります。
こんな気持ちを抱いてしまう自らを責めてもいます。
そもそも自分が一体何を望んでいるのか、よくわからないのです。
全てを擲って彼女に想いを伝えたわけでもないのですから。
ただ、黙っていることに耐えられず、自分がひどく動揺していることを伝えるメッセージを彼女に送ってしまいました。
彼女にしてみれば、こちらが一人で勝手に傷ついていることなど、知りたくもなかったでしょうが。
これまでのものとは明らかに違うこちらの態度に、彼女も少し戸惑っているようです。
避けられている気さえします。
渡した心ばかりのご祝儀も、返されてしまいました。
きっと時間が解決してくれるのだろうとは思うのですが、今があまりに辛いのです。
長くうつ病で精神科に通っていたこともあり、自分が思うよりも脆いようです。
生きる意欲を失いつつあります。
もっとずっと深刻な悩みを抱えながらも懸命に生きる人がいる中で、甘ったれの中年男の泣き言など笑いの種にもならないのでしょうが、吐き出さずにはいられませんでした。
130450通目の宛名のないメール
小瓶主の返事あり
お返事が届いています
名前のない小瓶
(小瓶主)
温かいお返事をくださって、ありがとうございます。
このところ、夜になると涙が溢れ、止まらなくなります。
家族が寝静まった後、声を抑えながら泣いています。
やけに昔のことを思い出すようになったのですが、きっと近く積年の不徳のツケを払わされることになるのだろうと思っています。
この年齢でこんなに辛い思いをするというのも、いい加減に生きてきた報いでしょう。
とても恵まれた職場ですが、離れることも考えています。
場合によっては、家を出なければならないかもしれません。
しばらくは、自らの醜さと向き合いながら、今後のことを考えます。
ななしさん
長い間あたためた想い、なんですね。
思い出すと心があたたまるような一瞬の出来事や気持ち、たくさんあるんじゃないですか?
好きと思える人が2人もいるって、見方を変えれば、小瓶主さんはしあわせな方ですよ。
「しあわせな想いを自分にくれた人にはしあわせでいてほしい。」
その相手が自分でなくても。
昔そう思って距離を置いた人がいました。どれだけ時間がたっても、ふと思い出してつらくなることがあります。
相手の方を想う気持ちも、今のつらい思いも、押さえ込んでふたをすると、後になってさらにつらくなると思います。
苦しくなった時は、思いっきり泣いてください。年甲斐もなく、なんて思わないでください。つらいものはつらいんですから。
まさと
状況はかなり違うけど、わたしは貴方の気持ちが痛いほどわかります。
理屈じゃないんですよね。
つらいんです。
苦しいんです。
しんどいんです。
悲しいんです。
悔しいんです。
自分ではどうしょうもないくらい。
いろんなものが溢れ出るんです。
叫んだって、泣いたって何も変わらない。
でもそうするしかないから。
それだけ1人の人を大切に思ってたってことなんです。それだけ本気だったってことなんです。なんなら過去形ですらなく進行形なのかもしれない。
何もできないから何かにすがりたい。
でもすがるものもない。
どうしていいかわからない。
ただつらいだけ。
ただ苦しいだけ。
ただしんどいだけ。
ただ悲しいだけ。
ただ悔しいだけ。
「今はいっぱい叫んで泣いて思いっきり不安定になりましょう。」
わたしが先生に言われた言葉です。
誰も助けてくれない。助けられないから。
だからここで吐き出して泣こう。
少しでも心が軽くなるなら。
ひとつだけ約束して。
死なないで。
以下はまだお返事がない小瓶です。
お返事をしていただけると小瓶主さんはとてもうれしいと思います。