わたし今までどこにいて
何をしてたんだっけ。
何年生きたのだっけ。
本当に生きていたのかな。
ずっと寝てたんじゃないかな。
で、ついさっき起きた。
25年ぶりぐらいに。
帰ってきたのかな。
帰ってこられたのかな。
今まで何もかも無駄だったのかな。
全部必要なことだった?
どちらでもないんだろうか。
体が軽い、恐怖がない、
地面があたたかくて、
足は勝手に動く。
今までのあがきは
無駄ではなかったと思う。
自然にしていられることには
技術はいらないけど、
邪魔するものを選り分けて
遠ざけるのは
結構大変だ。
わたしはきっとよくやったんだ。
でも、もう遠い昔のことみたい。
頑張っていた実感がない。
これからなにしよう。
なんでもいいし、
なんでも同じだ。
決めるのはわたしの頭じゃない。
これがわたしの人生なのか。
いいじゃん。
自殺なんか考えも及ばないわ。
やっと知れた、
自殺したがらない人の感覚。