2022年7月13日0時36分に流します。
僕はおそらくFTMなんだと思います。
9月で29歳になります。
幼い頃からの性別違和は特段感じなかったものの、なぜか5歳の時からあだ名がみーくんでした。
なぜ女の子なのにみーくんだったのか。
理由はわからないけれど、そのあだ名をとても気に入っていました。
赤いランドセル、女子トイレ、スカート。
与えられる物を与えられるままに受け入れていましたが、その実意味合いはわかっていませんでした。
周りから与えられるから、そういうもんだ、と思っていました。
小学校卒業まで、僕は男女の性差の違いを認識できなかったんです。
意味がわからなかったんです。
パンツを見せると悲鳴が上がるのが楽しくて小6の時は毎日のようにパンツを見せていました。
ボボボーボ・ボーボボの「サービスマン」が流行っていたので、真似してたんです。
学年全員で12人の田舎の小さな小学校で、僕は天上天下唯我独尊を貫いていました。
中学に入って、女子用の制服を着た時。
アレ?と思い始めました。
初恋の子は女の子。
それは高校に入っても変わりませんでした。
高校は女子用のスラックスを履いていたものの、男子の制服が着たかったんです。
その理由を当時の僕は理解することができませんでした。
僕は3歳〜15歳まで同居していた祖父から性的虐待を受けていました。
そして高校2年生で同じ部活の男子(MTF)から公衆トイレで犯されました。
その後お付き合いを始めた男性とセックス依存の共依存関係となり、それから男友達に犯され、彼氏の友人に犯され、FTMから犯され、MTFから犯され、彼女を犯し、2人目の彼氏から壮絶なモラハラを受け、3人目の彼氏から性奴隷にされました。
そんなこんなで26歳までに僕の性自認と性的指向はぐっちゃぐちゃでめっちゃくちゃになってしまい、元来BL好きの腐女子であったため「自分はこじらせた腐女子だ」と認識していました。
しかし一昨年出会った運命の人と入籍して、僕は気づくことができました。
「自分って、元々心は男だったんだ」と。
最愛の旦那さんは今まで出会った男とは全く違う種族でした。
男なのに女を犯さないし殴らないなんて!!
「男は女を犯し、殴る」と高校生の頃から信じて疑っていませんでしたので、犯しも殴りもしない旦那さんに驚きました。
旦那さん自身も性自認および性的指向へ揺らぎがあり、現在はMTXという自認で安定して、日常的にブラジャーと女性物のパンティーを身につけ女装して過ごしています。
僕は逆に髪を刈り上げて短髪にして、胸を潰してメンズ物のファッションを着て生活しています。
身長165cmの僕と、身長156cmの旦那さん。
傍から見たらただの普通の若夫婦でしょう。
しかし、僕がFTMであるという認識を受け入れるまでにはかなり時間がかかりました。
中1で悩み始め、答えが出たのが16年後です。
今この瞬間ジェンダーに悩んでいる小中高校生のキミへ。
その答えが出るのにはこのぐらい時間がかかります。
20代のうちに答えが出たら僥倖でしょう。
若気の至りなのか、本物なのかは25歳を超えないとわかりません。
気長に待ちながら生きてみましょう。
余談ですが、すとぷりの莉犬くんが生み出した功罪は大きいですね。
小中学生のFTMを自称する子が莉犬くんが流行りだしてから爆増したのを肌で感じます。
そういった小中学生の肉体女子に言いたい。
「キミは莉犬くんに憧れているだけで、キミ自身がFTMかどうかはもう少し時間をかけないとわからないぞ。」