日本一優しいSNSを運営する管理人さんは、きっと日本一優しくない気持ちを持たないとこのサイトに流れ着く小瓶を掲載し続けることは出来ないんだろうなと思う。
管理人さんが冷たい人だって言っているのではない。
彼は本当に広く讃えられるべき人だと思う。
だけど時々思う。
日々流れ着く自殺志願者の小瓶を目にした時、どういう気持ちでそれらを掲載するんだろうって。
死にたい。
いなくなりたい。
私はこんな小瓶をもう何十何百と見てきた。
1日に少なくとも10件は必ず目にするくらい。
こういった内容を小瓶に流す人の中で、一体どれくらいの人が本気で自殺を考えているかなんて文章の上では計り知れない。
そういった人達を、画面上の赤の他人が救おうとお返事をすることだって、自己陶酔的で無責任なこと。
それを分かっていながら、私はお返事をし続ける。
もう少し頑張れそうですか？
貴方の命には貴方が思う以上に大きな価値がありますよ。
どうか死なないでください。
死にたいだなんて、思わないでください。
事情なんか知らない。
状況や本人の思いなんか一切読み取れない文章だってある。
恐らく響かないんだろうなって思いながらも、それでも可能性があるならと寄り添おうとしてお返事を流し続ける。
かなりしんどいですよ、実際。
本気で自殺を考えてはいないけれど、何となくでその言葉を発信している人だっている。
そんな人にいちいち構って精神すり減らすような馬鹿な真似はやめろって
そんな辛いなら見なければいい、無視しろって
そんな簡単にはいかないでしょう。
そんなこと自分がいちばん分かっていながらも、無視できるわけがない。
その中に紛れた本当に救いを求めている人がいるのだとたら……？
1度目にしてしまったらそんなことまで考えてしまうんだよ。
エゴだなんだって思われたって、貴方が死にたいって言ったんだから。
無視出るわけが無いんだって。
そういった自殺志願者の小瓶を、目にする側の気持ちを考える人はどれくらいいるんだろうか。
考えたことも無いだろうか。
そういった小瓶を一通一通目を通してから掲載している管理人さんは、一体どんな気持ちでそれらを海に流すのだろうか。
とてもじゃないけれど、優しく穏やかな気持ちではこういった事を続けることは出来ないでしょう。
ふとそんなことを考えてしまい、悲しくなった。
赤の他人が管理人さんの目線を勝手に想像し、胸を痛めている次第。
ちゃぼ
