以前私には血の繋がらない家族のような繋がりの人達がいました。第二の家族としてずっとありたいと思い続けていたのですが、流行りの病でバラバラになってしまい心に傷を負った状態で離れる事を決意しました。
しかし手紙を書いたこの日、切っ掛けの事実が曖昧になるような事を間にいた人間から聞かされ怒りと悲しみで涙が止まりませんでした。
命で償えと復讐をする人の気持ちが痛い程理解できる事がとても悲しい…
でも目の前に人間の事情など何も知らない動物がいるんです。私が離れた家族と同じくらいの年月を生きたシニア期と呼ばれる長い耳の生き物が。
この子の為にもうちょっと人間演じてがんばってみようかな、とうなじの匂いを嗅ぎながら思う夜10時過ぎなのでした。