どうしようどうしよう…
3日後に姫が死ぬって…
私も付いてかなきゃ…
えっと…遺書用意して…あ、お姉さんにさよなら言わなきゃ…それから…まみちゃんの話…どうしよ…死なないでって…言われてたね…ルテアさんからも、それからお姉さんに、紬ちゃんに、それから…
ああああ…頭が回らない…どうしよう…
私も死ななきゃ…
姫のために…
この小瓶にはお返事ができません
ななしさん
まって。
姫ちゃんを止めることできないかな。
行かないで。
紬さん。
きっとそれは姫さんのためじゃないよ。
姫さんはそんなこと望んでいない。
誰もそんなこと望んでいない。
私だけじゃない。
宛メのみんなだけじゃない。
この世界のみんな。
紬さんが死んでしまうのを望んでいない。
姫さんが死んでしまっても、あなたの命の灯にはまだ光がある。
姫さんが死んでしまい、あなたが絶望しても。
その灯が弱々しくなっても。
まだ灯はついている。
その時は。
遠慮しないで私たちを頼ればいい。
私たちの灯を。思いを。
少しずつ、分けてあげるから。
ななしさん
死なないでいい。
あなたのこと心配してとめてる子がいたよ。
あなたの意思に任せるって言葉もあったけど、実際に死んでほしいなんて思ってる子はいない。
ななしさん
二人共死なないで、姫さんと一緒に生きていって欲しいな。
だめだよ。
君は止める側でしょ?
つむちゃんが死んだらどれだけの人が悲しむと思ってるんだよ?
今からでもきっと遅くないからさ、止められるようにがんばろ。
今、僕ができることは少ないかもだけど、できることならなんでもする。
だから、死ぬのは、なし、ね?
ななしさん
その三日後にはお姉さんと一緒に姫のところに行こう。
なによりお姉さんには手紙とかではなく、一緒に現場についてきてもらった方がいい。
あの時の手紙で気づいてあげられなかったというのは、お姉さんの心まで道づれにすることになるよ