普段は明晰夢ばかりの自分。今日は久々に普通に夢を見た。その記録を残したい。
ハト経由でパラレルワールドに飛べるという世界。
未だ戦国の世界、異常な格差社会の中で生きる少年、怪物がいる地元、仮面を被った人、人、人。
軸の世界にいる自分は、電車の中。そこで口から上がない女の子(口しか見えなくて、それより上がぼやけてる感じ)が、ハトを媒体にパラレルワールドに連れてってくれて行ったり来たり。最後にはある駅に着いて、人を掻き分けながら進む女の子を追いかけて階段を上りきったところで、彼女が何かを言いながら手を差し出す。その手をとったところで目が覚めた。
女の子はパラレルワールドの間を行く案内人と言っていた気もするし、パラレルワールドから迷い込んだと言っていた気もする。
でもそれなら、パラレルワールドの存在を知らないはずの自分を、連れていったのは何故だろう。
彼女は最初「ポイントを稼がなきゃ」と言っていた。何か「上」の人に怒られて「やり直し中」らしい。すごい険しい顔だった気がする。顔見えないけどね。
けど、最後ははしゃぎながら走っていった。自分に手を差し出した時は満面の笑みだった。顔見えないけどね。
パラレルワールド先では、とにかく人が死んだ。
斬られたり、喰われたり、火炙りだったり、とにかく死んだ。火炙りがいちばん多かった。いちばん叫び声をあげていたし、断末魔の叫びってこのことを言うんだなって思った。
首吊りとか押し潰されて死亡とかもあったな。これは格差社会の少年の世界。怪物の世界では、家族や友達のちぎれた手や足を抱えて歩き回った。でも全員必ず頭は喰われるから、誰が喰われたかもわからない。火炙りは戦国の世界。この世界は唯一、自分の存在を認識できなかったみたいで、見てるだけだった。
そうやって人の死を目の当たりにして、漠然と「死にたくない」と思った。思っちゃった。多分、そのままの意味で。苦しんで死ぬのは嫌だと思った。
夢は脳のバグ。そこにある情報を、脳が寝ぼけて並べちゃうんだって。まぁ、はっきりとしたことは今もわかってないらしいけど。
〜ここからは勝手な解釈と妄想〜
女の子は自分が死にたいって言ってたのを、知ってたんじゃないかな。それでいっぱい色んな場所に連れて行ってくれて、自分の本心に気づかせてくれたんじゃないかな。死って楽になるだけのものじゃないって。
だから最後嬉しそうだったんじゃないかな。「死にたくない」を見つけたから。(死の解釈はあくまで個人的なものやから、誰かを否定したい訳じゃないよ。)
それで、その女の子は、きっと自分なんじゃないかなって。頭の中だし。
自分は無性別やけど、女の身体してっからさ。
そうそう。これはわざと最後まで残してたことなんだけど。最後に差し出された女の子の腕には、ハトが乗ってた気がする。
こっからは「現実の世界」っていうパラレルワールド。
女の子は最後、何て言ったのかな。
これは不思議で優しい、いい悪夢の話。