間違えて、本当に、
人間でも動物でも化け物でもない
よくわからないものが
私だ、みたいな心地がする。
だからもういろいろと
バグが起きてしょうがない。
なんで、本当になんで
こんなものが生まれてきたんだろう。
不思議にしか思えない。
どうしてお前はまだ生きている?
自己肯定感が底を尽きた。
いや、もともとそんなものなかったんだよ。
ありもしない肯定感を
でっち上げて、無理におだてて、
立ち上がらせて頑張らせて、それで、
潰れて、なんになった?
なんになった?
理想像のキャラクターを、
そんなものになりきる健全さもろくに
持ち合わせないまま、
演じようとして、
なんになった?
努力なくては
この自己肯定感は変わらない。
じゃあ、努力あって、果たして変われたか?
何にも変わらない。
なんも、なんもなんも。
どれだけ頑張ったって、
自分自身を褒めるだとか、
そんなものありもしなかったことに
今更気づく。
心がまとまらない。
すごく苦しくて、
どうして苦しいんだろう。
涙を流せてしまいそうだ。
これが本当に本当の私で、デフォルトで、
それを無視してきた今までというのは
私をこんなにするまで何をしていたんだよ。
そして今ようやく垣間見えた私は、
何を思ってるの?
お前が心底
自己肯定感のないやつなことだけが、
分かる。
どうしてだろうな。
だれも褒めてくれなかったからかな。
母は褒めるのが苦手だから?それもだけど、
別にそれだけを理由にするつもりもなくて、
私が社会のレールから
はみ出た人間なものだから(とってもすごく)
(多分同級生にいたら誰でも引く)
私自身を誰も認めてくれなかったし、
私は矯正されたし、
それを周囲は成長と喜んだし、
私は完璧がいいと思った。
完璧がいいと思ったからといって、
そんな大層な努力家だったわけじゃない。
ただ、自分は治すべきものが
ある人間だと思った。
だから、自分のこの性格を高校デビューで
180°変えてしまおうとも、
思ったんだろうな。
初日、帰り道、
燃え尽きた人間になったのを思い出した。
二、三日それが続いた。
放課後の図書室で
ただぼーっと立ち尽くしていた。
帰りの約束をすっぽかしてまでそうしてた。
そのうちそんなものもなくなって、
演じることに慣れた。
どうしようもない虚無感がその後に襲って、
何にもできなくなるとは知らずに。
生きているけど、限りなく亡骸に近い。
供給先を失った自分の体が
内部から死滅していく。
互いの心に
切り込みを入れて、切り込まれる人たちを、
その中に互いの体液が混じるのを
ただ傍観している。
私にも切り込みを入れて欲しかった。
でも、そんなもの、自分が
切り込みを入れる度胸がないと、
ダメなんだ。
持ちつ持たれつ、
その法則を守らないものは淘汰されていく。
今年度になって、ようやく
くだらない、自分以外の誰も
騙せない演技を抜け出せた。
けど、私はこれからどうなるんだろう。
死ぬのかな。まあとりあえず、
自分を取り戻す練習をしてみるよ。