つらいとき。
くるしいとき。
弱音を吐いても、いいんじゃない?
今いる場所は確かに大事だろう。
でも、今いる場所は全てじゃない。
全てじゃないんだよ。
生きていればいいことある、なんて嘘は言わない。
でも、今が全てじゃないなら。
少しくらい期待したっていい気がしないかな?
家族に捨てられたって。
友だちに裏切られたって。
自分が汚く思えたって。
私たちは、生きている。
自分が欲していた人に。
自分が求めていた者に。
私はなりたい。
今どこかで苦しむ貴方の助けに。
かつての私の助けに。
だからどうか、死ぬ前に。
誰かに告げてほしい。
必死で生きているんだ、って。
それを受けとめる人は、この世界のどこかに必ずいるから。
友だちというには距離のある彼でした。
たった一人で逝ってしまった。
あの日、死んでたまるか、と心に決めた。
死にたいと泣いた日もあった。
産まなければ良かったと泣かれた日もあった。
死ねと殴られた日もあった。
それでも、生きてきた。
だから貴方も生きろ、なんて言わない。
でもいつか、どこかで会えたらいいと思う。
一生懸命生きてきた貴方に。
会いたいと思う。
長々と失礼しました。
那智。
最後に、メッセージを。
しゅん。
あれから10年たった。
今、はじめて言うよ。
私は、あなたに生きていてほしかったよ。
本当はずっと、生きていてほしかったよ。
私はきっと。
もっとあなたと話したかった。