「今は2人きりだから、言いにくいことも言ってみなさい。誰か相手がいるなら、先生から言ってあげるから。」
「…いえ、特には。」
「そうか?最近一人でいると聞くぞ?」
「…勉強してるだけなので。」
「そうなのか。勉強熱心だな!ならよし!頑張れよ!」
「はい(ニコッ)」
何でしょうね。この違和感は。
先生も神様ではありません。気づかないことはたくさんかあります。全てを知り、全てに対処できる人間は存在し得ません。
2人きりだから言いにくいこと、相手がいるわけではないこと、言えば楽になるほど単純な心ではないこと、一人が楽だと思っていること、勉強をただの逃げ道の言葉に使ってしまったこと。
「言えない」が重なって、「言わない」を知ってしまった人間。
「言わない」を知ると、「言えなくなった」ことに気づかなくなります。
だから本人は「助けて」と「言えない」つもりでも、本当は「言わない」を無意識に実行しているのです。
必ずしも当てはまる事柄も、全てが正しい事柄も存在しない。
マニュアルなんてないから、でも法則性はあるから。
毎日毎分、どこかでいじめがあり、自殺がある。
それが人間であり、それが社会である。
医学の点で言えば確かに、患者の意志を尊重した判断を、とあります。ですがそれは、「自分で責任の取れる範囲で」の話となります。つまり、死んだ後その遺体は誰が責任を取るんだ、という話になるのです。
逆に哲学的なことを言えば、人間の性というもの。自殺を否定は出来ないのです。あまり良くない、と言ったところでしょうか。
狼はどちらかというと後者の意見を持っています。
自殺は多くの人間に問題視され、社会でも重く論じられる。でも、ただひとつ。何故それが否定できないか。
ダメな理由を、はっきりと述べることが出来ないから。
「何で生きてるの?」
「…何でって言われても。」
「何で死んじゃダメなの?」
「…周りが悲しむから?」
「じゃあ自分はどうでもいいの?」
「…いや、別にそうとは言ってないけど…。」
言葉が見つからない。何故なのか。何故ダメなのか。誰も言葉に出来たものはいない。
だから狼は言います。
「狼に同情してくれるなら、一緒にこの世界に残ってくれませんか。」と。
狼は自殺を否定はしません。
ただ悲しいのです。
狼が知る、これから知る、人間が、あなたが消えてしまうこと。
だってまだ語り尽くしていないお話が、こんなにも沢山あるのに。
「言えない」のではなく「言わない」を繰り返しているあなた。
狼とお話しませんか。狼にとってくだらないお話はありません。あなたのお話ならなんでも、聞きたいのです。
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もずくさんへ。
狼の小瓶を美しいと言ってくれて、ありがとう。
狼はあなたの小瓶も美しいと思っています。
だってあの小瓶の中に、あなたがたくさん詰まっているんですもの。
あなたが狼のいる限り、ここに居てくれるなら、狼もあなたが会いに来てくれる限り、ここにいましょう。なんて幸せなことでしょう。狼をあなたの生きる道のひとつの景色として、組み込んでくれたこと。
あなたが行き着くその先を、狼にもいつか見せてくださいね。
やっぱりふゆさんの小瓶は安心しますね。
暖かく、何かから守られているような。
溜まっていたストレスのような水が、静かに溢れ出るような。
そんな美しい小瓶。
貴方がこの海にいる限り、俺は当分死ねそうにありません。
何故なら貴方が大好きだから。
貴方にまだ恩返しが出来ていないから。
また俺とお話ししてもらえませんか。
俺は貴方に出会えて本当によかった。
貴方と話す為ならまだ生きてもいいかもと思えます。
ありがとうございます。
化狐さんへ。
凄くなどないですよ。
けれど安心感を感じていただけているなら、幸いです。
いいえ。お返事の種類など狼は気にしていません。ありがとうと言われること、とても嬉しく感じていますよ。
こちらこそ、ありがとう。
お返事失礼します。
やはり狼さんはすごいですね。
言葉では表し辛い灰色の感情を、こんなにも綺麗に、そしてストンと胸に落ちていくような表現で文に起こせるなんて。
狼さんの小瓶には、なにやら安心感というか、懐かしさを感じます。
狼さんには、すべてを包み込んでくれる程の優しさを感じます。
狼さんは、あまりこういったお返事は求めていないかもしれませんが。
あなたには、助けられてばかりです。
ありがとうございます。
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