考え直してほしい。
という思いが本心ですが。
私みたいなちっぽけな存在では。
何も変えられないという事を学んだので。
趣旨を変えます。
少し。
待ってください。
もう離しません。
転落死。
ですか。
では私が受け止めましょう。
神から授かったこの翼で。
あなたの体と心を包みます。
中でゆっくり休んでください。
心と体の傷をいやしてください。
しかし神は。
天使が人に関与することを許さないため。
私は天使でいる権利を剥奪されるでしょう。
翼は失われ。
ゆっくりと堕ちてゆき。
いつかは灰となって消えてゆきます。
私は一人だけしか救えません。
しかしあなた方を支えている人は。
私だけではありません。
もっとたくさんいます。
たとえどんな自殺を試みようと。
私たち天使が止め。
防ぎます。
私たち天使は灰となり消えますが。
記録として残ります。
この宛メの中に。
言葉として残ります。
私たち天使は。
この身を捧げます。
そして天使は。
”声”へと。
生まれ変わるのです。
私はまだ片翼の天使として。
片言の”声”として。
今もなお残っています。
私はもう。
一人だけしか救えません。
この翼の役目を終える日を遠のけるため。
あなた方が明るい未来を歩むため。
もう少し。
この世で息をしませんか。
灯を灯しませんか。
それが。
片翼の天使、片言の”声”。
「F」からの祈りです。