名のない図書館へようこそお越しくださいました
本日、新しく入った物語がございます
もし、お時間があれば読んでいきませんか?
本当の強い
強いって何だろう
何をしたら強くなれるだろう
泣かない子は強いの?
筋肉ムキムキだったら強いの?
なんか、違う気がする
わからないけどね
僕は強いのかな
泣き虫だし
迷惑いっぱいかけるし
誰かを頼っちゃうし
運動もできないし
僕は強くないんじゃないかな
僕はどうやったら強くなれるんだろう
ずっと笑って
誰にも迷惑かけず頼らず
運動も勉強も完璧で
そうすれば強くなれるかな
その強いって本当に強いのかな
強くなりたい
誰かを守ってみたい
僕はそう思うだけで
何も変われないけど
強くなれてるのかな
強いってなんだろう
お帰りなさいませ
お楽しみいただけたでしょうか
弱い子の物語
本当の強いでした
お客様のお求めの物語は何ですか?
何でも御用意いたしましょう
あなたの求める言葉は何ですか?
ななしさん
「名のない図書館」、入館してみました。
本当の強さ…
個人的には、自分が弱いと思っているところを丸ごと受け入れることだと考えます。
他人がではなく、「自分が」思う弱さを。
弱さを直視するには、勇気が要ります。
勇気を出して、睨みつけるようにでもいい、凝視する。
すると、自分の弱さは本当に「弱い」ものなのか?という疑問が湧き上がってきます。
弱さは、見方や価値観を変化させると「強さ」になり得ることがわかります。
その、強さの可能性を秘めた弱さを力いっぱい、抱き締める。
そうすると、なんだか自分が唯一無二の愛おしい存在に感じられてきます。
そんな経験をした人間は、いつか人のことも丸ごと受け止められるような「大きな器」を持ちうるのではないか。
弱さは主観、あるいは社会や世間が決めた勝手な概念に過ぎないのではないか?
「名のない図書館」の本当の強さについての本、物語を読ませてもらった一入館者の感想です。