二日間にわたる球技大会が幕を閉じた。あの子はバレーで私はソフトボールで出場した。普段の私たちなら友達のいる方へ流れるか一人の行きたい方にもう一人が挑戦してみるか、今回なら二人ともバレーが好きだからそっちにいきそうなものだったのだが、修学旅行明けでコロナ休みをしている人が多くいたのでまともに対面では話し合っていないのも関与して別々のチームになった。特別辛いわけでもないし写真撮りまくってやろうとかで気にしないようにしていた。あの子のチームは一試合で敗退、自分の方のチームは強打者揃いで一試合目は突破、二試合目でギリギリのところで負けてしまった。めちゃくちゃ悔しかった。二試合目の方にはあの子を含む友達は疲れきっていたため応援に来ず、勝手にモチベを下げていたがそれでもチームの足は引っ張るまいと頑張っていただけに悔しかった。昨日はあんまり喋ることもなく終わってしまったけど放課後にあの子から今日あんま喋ってないような気がすると言ってこっちに来てくれた。かわいすぎる。そりゃ普段から休み時間はほぼ一緒で昼御飯も部活も一緒だし何なら部室から校門までの道はいつも一緒に帰ってるんだから物理的に一緒にいる時間は長いしその分私もそれが揺らぐと寂しくなるけどそれを口に出して私に言ってくるあたりめちゃくちゃかわいい。一分以内に100文字くらい喋るわとか言って早々にクリアしていた。その後はバスの時間のためにお洒落さんと一緒にあの子と親友に手を振って教室を出た。靴箱でちょうど靴を履き替えたあたりで親友とあの子が追いかけてきたみたいで珍しく親友がバスで帰るとのことでそれについてあの子も教室から出てきたようだった。帰る寸前まであの子と一緒にいた親友を恨めしく思いつつ最後に会えたことに喜びながらバス停へ向かった。
今日は自分の出場予定がないし、あの子達も無いし、昨日からの約束で例の発言友達の彼氏さんの応援に付き添った。最終的に見事三年生相手に大立ち回りで優勝していた。決勝にはあの子と親友も一緒に来た。野球部の熱烈な応援やらコールのもと真夏のような暑さに打たれながら戦局を考えたり純粋に楽しんでいたりした。午後はまったり冷房の効いた教室でグータラ過ごした。パズル系のゲームをしているとあの子がなにしよるん?面白そう!やらせてーと私にホームランを打ってきたので軽くルールの説明をして渡すとはまった。自分の好きなものに好きな人がこういう風にはまってくれるのはすごく嬉しい。その間あの子と交換で絶対消せないテトリスをやらせてもらった。私の脳みそはたいへん弱いため全然消せなかった。家に帰ってやって初めて一列消すことに成功したくらいだ。
夏祭りが近付いてくる。夏は好きだが苦手だ。暑いから汗はかいてべちゃくちゃになるし、夏休みの宿題はとてもじゃないが好きになれない。それでも好きなのは圧倒的なイベントへの期待からだとおもう。前回の映画デートはワンピースで彼女面したし、今度は彼氏面のズボンスタイルかなと思っている。手持ちの服をあーでもないこーでもないと悩むのはやっぱりこういう時の特権だと思う。夏祭りと言えば縁日に締めは花火が定番なのだが親友は花火の音が苦手で小学校の頃からお祭りの時は花火が始まる前に帰っていた。心の中のキノピオがドウナルカナァ?フアンダァ!と叫んでいる。花火のない夏祭りは完璧な夏祭りじゃないと思うしあの子だけじゃなく高校でできた友達で花火をみたい。時間ギリギリまで遊びたい。そんなこと考えながらも眠たくて目蓋がもう持たない。