9歳になる愛猫へ。
シニア期に突入したから痩せたんだと思ってた。急に老け込んだんだと思ってた。
だけど本当は心臓の病気のせいだったんだね。今日まで気付けなくってごめんね。もっと、もっと早くに病院に行っていればきっとここまで酷くなる前に心臓の病気に気付けたよね。
毎日の投薬と、月1の診察で様子を見ましょう。っていわれて手遅れになる前でよかったってその時は思ったけど、時間が経つにつれて不安になってきちゃった。
だってこの病気は完治することがないから。何時なんどき悪化するか分からないから。病気の進行を緩やかにしていくことしかできないから。
緩やかに、なるべく苦しまずに虹の橋を渡って貰う為に投薬を始めるのだから。
何も知らないまま突然死を迎えるよりはずっとずっといいだろうって思って病院に行ったけれどいざ病名を伝えられるとそれはそれで凄く不安になっちゃった。
いきなり病院に連れて行かれて、色んな検査をして、いきなり投薬も始まって、なにもかもいきなりで不安なのは愛猫の方なのに。
わたしは今すぐにでも君が虹の橋を渡ってしまうのではないかと不安で不安で堪らなくなってしまっているよ。
君の方が先に居なくなるのは分かっている筈なのに、急に怖くなっちゃったんだ。だってまだ9歳だよ? 平均寿命より少ないよ? もっともっと一緒に居ようよ。ずっとなんて望まないからせめて平均寿命ぐらいは長生きしようよ。一緒に頑張ろうよ。怖いよ。後悔だらけだよ。もっと一緒に外の空気吸えばよかったとか。もっと一緒に居ればよかったとか。この後悔がなくなるまで一緒に居てよ。長生きしてよ。
君はわたしにとって初めての猫なんだ。もう暫く一緒に暮らして居たいよ。