俺は嘘が苦手だ。
ボードゲームで善側、悪側に分かれて、
悪側は上手く騙し通せたら勝ちみたいな奴とか、
本当の話と嘘の話を混ぜて嘘を当てるとか。
顔に出るしとにかく苦手。
嘘が下手だから、嘘をつかれたり、
自分が騙されたりしてるんじゃないかと過敏に疑ってしまうのかもしれない。
あと手の平返すのとか、あの時はああ言ったけど今と状況が違う、みたいに覆されるのも嫌。
不可抗力なら仕方ないとは思うけど、絶対大丈夫、俺の言うこと間違いない。みたいなこと言ってたやつが開き直ると腹が立つ。俺の親父とか。
だから俺は嘘をつきたくないし、嘘になるようなことは言いたくない。
「なんでも相談して」とか
「いくらでも協力するよ」とか
「ずっと味方(友達)でいるよ」とか
保証のないことは言いたくない。
以前、宛メを辞めるっていう小瓶を見た時
「やめないで」「置いてかないで」「ずっと一緒にいてくれるって言ったじゃない」
みたいな返事が飛び交ってたのを見た記憶がある。
「ずっと友達でいようね」とか
「何があっても宛メはやめないよ(置いていかないよ)」みたいなことを以前に言ってしまったのかな?と思った。
だから俺は
「自分の出来る範囲で」とか
「自分が宛メにいる間は」とか
逃げ道になるような前置きをする。
「また返事書きますね」
何て言って返事書けなかったりしたら嘘になってしまう。
次の小瓶が流れた時、匿名だと拾えるかは分からないし、自分が宛メを続けているかは分からない。
「拾えて、返事書けそうならまた書きます」って言って逃げ道を用意するのは卑怯な気もしてしまう。
でも俺は絶対とか期待させるようなこと言いたくないんだ。
期待して裏切られた時辛いから。
言われる側としてはずっと味方だって力強く言い切って、実際その通りに味方であり続けてくれる方が嬉しいんだろうな。
俺も絶対的な味方は欲しい。
疑いもなく信じられる強い言葉が欲しい。
それは幻想なんだと分かっているつもりだけど。