パン・ド・カンパーニュを作る。ライ麦粉とフランスパン用小麦粉を合わせてコントレックスを入れオートリーズする。
酵母や塩を加えて何度も折りたたんでは休ませる。
ゆっくり、ゆっくり低温で寝かせて発酵させる。
ゆっくり低温で発酵させた方が旨味は増す。
一次発酵を終えたらガス抜きをして成形して二次発酵のためにまた寝かせる。
二次発酵を終えるその間にオーブンを高温であたためておき、二次発酵を終えた生地にクープを入れ、蒸気を入れて焼く。発酵のタイミングが大切。発酵が足りなくても過醗酵でもうまく行かない。
人生もそうなのかもしれない。人目に触れる部分なんてほんの少し。パン生地を作るように人目につかない地味な作業や寝かせる時間の方がずっと長い。
粉まみれの汚れ作業も。
ほんの少しのタイミングのズレでなにかが大きく変わってしまったりもする。
焦らずゆっくりと発酵させて、良いタイミングを逃さず旨味のある人生になったらいいのになと思う。