動物看護師の専門学校に通う女子です。
私は、しつけの授業(ドッグトレーナーと少し近いかも?)も受けているんですけど、先生から聞く話がとても勉強になることが多いので、少しでもたくさんの人に知ってほしいと思って、ここに書きます。
1つ目、
しつけの授業を受けているとよく分かるんですけど、意外と飼い主さんがワンちゃんを見てないことが多いんです。
「この子がすごく悪い子でこっちはとてもいい子なのよ」と言ってる飼い主さんが結構いるんですけど、大体悪いことをしてる子は飼い主さんがいい子だと思ってる方で、それを叱ってるいい子の方が吠えたから、噛んだから悪い子と思われてたりするんです。
吠えてる子、噛みつく子は悪いことをした子を叱ってる場合もあるので、多頭飼育されてる方はよく見てからどっちが悪いのか判断して怒ってください。
2つ目、
叩いて叱る=動物虐待とよく言われますが、群れで行動する動物って叱るときは大怪我しない程度に噛んで叱りますよね?でも、人間は噛みつけません。なので、皮膚を掴むか、叩いて叱ります。
もちろん大怪我させれば虐待ですよ。叩き方によっては大怪我なのでそこは気をつけてください。
3つ目、
全部が全部とは言いませんけど、譲渡会(保護ボランティアみたいなやつです)の人であまりろくな人はいないです。
ボランティアの人は、やっぱりお気に入りの子や可愛い子は可愛がり、障害がある子はひどい扱いをする人が意外といるんです。
授業のときに来る子も何匹かは譲渡会にいた子ですが、網膜萎縮症だったり、尻尾が曲がってたり、足が曲がったままの子だったりはひどい扱いを受けてたそうです。
4つ目、
障害や病気の子達に「可哀想」と思わないでください。「可哀想」って言葉は見下してるのと変わらないんです。
可哀想と同情するんじゃない、大変な状況でも生きていて凄いと敬意を払うべきなんです。
これは動物だけじゃなく、人でも同じです。
5つ目、
躾されてない犬にバカ犬と言う人がたまにいますけど、犬はバカじゃないです。飼い主が悪いんです。
トレーナーさんが躾して治せるということは、犬はもともとできるのに飼い主ができなくさせてるということなんです。問題を全部犬のせいにしてはいけません。
6つ目、
犬を叱るときに「あらー、駄目じゃない」と高い声で叱る人がたまにいますが、絶対やめてください。
犬には褒めてるように聞こえるんです。叱るときは、低い声で語尾を上げないようにしてください。
叱るタイミングもとても大事で、悪いことをしてるいときに叱る必要があります。したあとでは何を怒られたのか理解できないので注意してください。
7つ目、
犬の病気や怪我の原因は、大半が飼い主さんにあります。
例えば、病気ではないんですけど、チョコレートを誤食したとします。それは犬が届く場所に置いた飼い主が悪いですよね?
骨折とかでもそうです。小型犬は椅子から落ちても怪我をする犬種もいます。そもそも乗らないように躾けしておかないといけません。
というように、意外と飼い主が原因の場合があるんです。可哀想にねじゃないんですよ。自分が原因かもしれないんですから。
最後、少し口が悪くてすみません。
動物病院の研修に行くと最低な飼い主さんと出会うことも多くてイラッとすることが多いんです。
同じクラスの子や先生たちの中には「飼い主を殴ってやりたいくらいだ」と言う人もいるくらいです。
動物の気持ちが分かる人が増えれば、きっと幸せになれる子たちが増えるのにな…。
もっとたくさんの人たちが動物のことをちゃんと知ってくれますように。