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連続自作小説④ -甍の黄泉送り-

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(このシリーズの前の内容を先に読んでおくことを推奨します)

水曜日。世を揺るがす舞台、善応青芝学園へと、いざ参る。
クラスに入る途端、普段気にもされない自分を心配する声が掛かる。どうやら、次の犠牲者が僕だったという噂が独り歩きしていたようだ。そして気になっていた寺建の書き込みについて。彼の噂は拡散され、一晩のうちに千里どころか百万里ほど走っていた。僕に事実を問い糺す奴もいた。そう簡単に話す訳にはいかない。当然彼は、朝から先生にひどく扱かれているらしい。
僕の耳には、しっかりと昨日の犠牲者の情報も入ってきた。1年F組、西御建田 華恋(にしみたてだ かれん)という人らしい。知らない。やはり聞いたことがない。そして1年生の犠牲者は、これで安堂含め3人になった。もはや寺建のせいで霞んでしまっている。
そして気になるのが…今日の犠牲者の報告がないことだ。これは僕が齎したものであることを決定付けているようなものなのだが、皆一向に気付く気配はない。犠牲者の報告は1日遅れることを理解していないのだろう。
昼休みの時間、おちゃらけ野郎らが廊下から僕を呼ぶ。気にすることはない。どうせこの件について弄り倒そうとしたいだけだろう。放っておけば、そのうち退散していくのだから。
…とそこへ、3年主任の有仂 学(うどう まなぶ)が割って入ってきて、「おい、お前ら!良い加減に甍を揶揄うのはやめろと言っただろ!お前らが入ると厄介なことになる!」と怒号が飛ぶ。
これはいけない。更に僕へとフォーカスが向いてしまったではないか。いよいよこれはまずい…
そして帰りのホームルームの時間。担任、小矢部 毅彦(おやべ たけひこ)の口から、とんでもないことが。「…明日から、学園を一時閉鎖するから、間違って登校してこないこと。このまま事態が広がるのは、2次被害を招きかねない…と教育委員会から連絡があったそうだ。もう少し早ければ、生徒の安全を守れたはずだったのになぁ。」と。
…これで済めばいいのにと、ただ願うばかりだ。クラスの仲良し同士が、いつ死ぬか分からないから、最後の挨拶でも交わすように馴れ合っている。僕だって、本意でやっている訳ではないのだ。

(残り639名)

〜第二幕〜 事態の拡大 完
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