中1の女子です。
今日は私が小学6年生だったころ…約1年前の話をさせてもらいます。
そのとき私は、Aくんという家も近くてよく一緒にあそぶ男の子と同じクラスでした。
そのAくんは明るく、お調子者という言葉が一番合う男の子でした。
どんなときもふざけていて、でも、とても器用で色々なことができる…そんなAくんを私はひそかに「すごいなぁ…」と思っていました。
卒業がせまってきたある日…
Aくんが学校を休みました。皆はおどろきました。Aくんは1年生からずっと学校を休んだことがなかったのです。「よっぽど具合が悪いのかな~?」というように考えていました。
その日の帰りの会に担任の先生が「…少し皆にお話があります。」といいました。今思うと、先生はそのとき、涙目でした。
皆が「なんだろう?」と耳を傾けました。
先生は少し間をおき、口をひらきました。
「…Aくんが…今日、学校をお休みしている理由をいいたいと思います。」
『え?』
皆が声をそろえました。
「風邪でしょ?」「用事とか?」「旅行じゃない!?(笑)」
私も特に重大なこととして捕らえていませんでした。
先生が大きく息をすい、いいました。
「実は……」
「Aくんのお母さんが…亡くなったんです…。」
皆、声も…出ませんでした。
その後、先生が色々話をしてくれました。Aくんが今どうしてるだとか、心境など。
その話を聞いてる間、多くの人が涙を流していました。
あんなに明るいAくん…今どんな気持ちでいるだろう…??
そう思うだけで涙が溢れてきました。
5年生からずっと一緒だった1人の仲間。
とても明るくていつも元気をもらっていました。
そんなAくんが…今、とても辛い状況にあるなんて…胸が苦しくなりました。
皆が泣いている中、先生がいいました。
「Aくんが学校にきたら、皆、泣いていたらダメだよ。普通に接しなさい。それが、Aくんへの気遣いなんだよ。」
数日後…
「ガラッ」
Aくんが教室に入ってきました。
「おはよう!!」
と笑顔でいったのは、
Aくんでした。
私はおどろきました。Aくんはとても辛い状況だろうに、なんで笑顔でいられるのか?その状態をするためにどれほど我慢しているのか…そう思うと、泣いてはいけないとわかっていたけど…
泣いてしまいました。涙が溢れてきました。
いつもふざけていたAくんにこんな「強さ」があったなんて…私は自分のちっぽけさを感じました。
私はこの事を一生わすれません。
私はAくんから「生きる強さ」というものを感じました。
長文しつれいしました。
K