奇妙な話なのですが、先日、新卒者向けの合同研修に参加して来ました。いわゆる新卒カードを放り捨てて、派遣として都市インフラの管理に携わって来た私ですが、四年目に入るということもあり、派遣先で引き抜かれる形となり現在の会社に居ます。
中途新入社員という位置付けでの外部研修でしたが、蓋を開けてみれば春から社会人となる方々が9割以上といった感じで、皆さんとてもフレッシュです。はきはきしていて、しっかりと発言もされている。どこの企業に就職されているのか、とそれとなく聞いてみると、いやはや、絶対に名前の聞いたことのある企業ばかりです。
この人達が次の社会を担って行くんだなぁ、眩し過ぎる!といった感じで、私といえば研修期間後、自分のデスクで渋滞を起こしているであろう書類の山を想像して頭が痛くなる始末です。
まあ、昨今、退職代行サービスが云々なんてコラムも色々の所で見ることがありますが、この内の決して少なくない数の人が、きっと理想と現実の間ですり減って行ってしまうのかもしれない、とも思うのです。
私が働いている事業所の新卒入社の方の中でも、一年経って、やはりモチベーションを失っている人はいます。向こうから誘ってくれるので、ご飯食べに行って愚痴を聞いたりもしますが、自分には自分の、他人には他人の苦しみがあるに違いないのです。そして、時に現実の重みに潰れそうな時がある。
さて、研修内容としては、ビジネスマナーやコンプライアンスについて、また電話応対や名刺交換のやり方等でした。数年前にやったなぁ、と時間の流れの早さをしみじみ感じました。
年代というくくりでは、同じ世代と言えなくもないのかもしれないのですが、とはいえ考え方も趣味や嗜好も異なると思うわけです。
一日目の午前中、むしろ自分も新卒の顔をして溶け込んでみたら、面白いんじゃないかと思っていたのですが、昼休憩の時点で講師の方から声をかけられ、「失礼かもしれないですけど、白蛇さんっておいくつなんですか……?」と聞かれてしまったので、午後からはそんな不思議な遊びもやめました。
「いやぁ、実は自分今年で✕✕歳になるので、きっと皆さんより、少し年代が違うと思うんですよー」なんて言って。
反応は色々でしたが、何だか気を使って貰っているような気もして申し訳なく、砂糖中毒の為、常に持ち歩いている小分けのチョコレートなんかを渡して打ち解けようとしました。
↑この時点でもはやオジサンムーブをしているのでは?
とはいえ、流石に2日目3日目とグループワークなりしていると距離も近付いてくるもので、一応、社会人の先輩ということで色々と相談をされたりもしました。
地元を離れて都心に越してきて、慣れない生活と仕事、本当にお疲れ様です。
私のようにくたびれた人間は、もう辛いことは深く考えないですから。何か、もやもやが解消されない、そんな時はぶっ飛んでしまうしかない。
どうしようもなく気持ちが滅入っている時は、うらぶれたアパートのベランダで、安物のシャンパンで、一人シャンパンファイトをするようにしています。
色即是空、空即是色……。