優等生であるために本当の自分を偽って、偽って、それでも足りなくて。
誰かに話したいのにそれで失望されるのが怖くて溜めて、溜めて、結局吐き出せないまま溺れていく。
期待に押しつぶされそうになって、それでも必死に抱えて生きている。
怒鳴られて棄てられたあの日に恐怖を覚えてもなお、拭いきれない痛みを感じながら平静を装っている。
頑張っていても認められなくて、死にたくても死にきれない自分に嫌気がさして、殺してくれと天に乞いても願いは叶うことなく、1人また1人とおれは人を不幸にする。
いつしかに見た物語だって、あの日惹かれた映画だって全てに主人公がいて悪役がいた。
悪は成敗されるべきだという一般論に則って、悪は祓われ主人公とその仲間だけが悠々と生きている。
この世に主人公がいるのなら、どうかおれを祓ってくれ。葬ってくれ。
できれば痛みのないように、、いや人を傷つけた分だけ痛めつけて欲しい。
この世にはもううんざりなんだ。通り去っていく日々から目を背けたいんだ。
もう、殺してくれ。そのまま、眠らせてくれ。