私はかわいい。
誰が何と言おうと。
そう思って生きています。
後輩「〇〇先輩(私)のことかわいいなって思っていました!」
私「でしょ!やっぱそうだよねー」
普段はバリバリ陰キャのコミュ障なので、こういう返事をすると意外に思われます。
だけど私はかわいいから。
そんなことないよーなんて言わない。
だって私はかわいいから。
しかし元々は自信のない性格でした。
幼い頃から友達作りが苦手で、やっと仲良くなれた子を失いたくないあまりになんでも相手に合わせて依存して、結局疲れて壊れてしまう。
生まれてから15年間、友情というものを感じたことがありませんでした。
中学での部活動の話です。
1年生の秋頃、H(仮名)が私と仲良くなりたいと言うので友達になりました。
その後I(仮名)とも仲良くなりました。
二人とも直感では少し苦手だなと感じたけれど、そのうち好きになれると信じて特に気にしないことにしました。
基本的にHと一緒に帰り、Iはたまに話す程度の関係でした。
3年生になると、詳細なエピソードは控えておきますが過去の複雑なトラブルがきっかけでHから嫌がらせを受けるようになりました。
片思いの妨害をされたり、マウントを取られたり、友達の悪口を聞かされたり。
この程度はまだ良いんです。
一番つらかったのは酷い言葉を投げかけられることでした。
私「中学入ってから太っちゃった…」
H「ほんと太ってるね笑笑」
というように、私のネガティブ発言に対し笑顔で肯定するように返されることが心に引っかかりました。
他にも「ときどき君に対して訳もなくめっちゃムカつくことがあるんだよね笑笑」とか、もう知らねーよと思いつつ傷ついていました。
そんな毎日でした。
入試一週間前のことです。
私の中で、何かがぷつんと切れたような感覚がしました。
昨日までは言われたことに適当に返事をしていましたが、その日は何も返すことができませんでした。
横を歩いているのに何も言わず、意図的に無視するというよりかは言葉が入ってこなくなったのです。
帰ってから長文のLINEで散々に暴言を吐かれ、どんな気持ちで読んだのかもう思い出せません。
私は自分のレベルより少し高い自称進レベルの学校を目指していて、落ちる可能性が十分にあり精神的にもつらい状況でした。
しかしHはいわゆる底辺校にしか進めないため勉強する必要もなく、私が受験に集中しなければならないこともサポートが必要なこともわかっていなかったと思います。
サポートどころか嫌がらせしてくる人なんて友達じゃないですよね。
あの日以来Hとは縁を切りました。
するとなぜかIも私を避けたり遠くから睨んできたりするようになりました。
入試後、HとIと他数人のグループで卒業遠足に行く予定でしたが、ハブられたので他の子と行きました。
「部活の子と一緒じゃなかったの?」
と先生に聞かれたので笑顔で
「なんか仲間はずれにされたので!」
と言ったら真面目に心配され、後日ゆっくりと話を聴いてくださいました。
こんな軽いいじめ(?)がきっかけで、私は完全に自信を失ってしまいました。
高校生になっても夏休み前まではずっと病み期を抜け出せずにいました。
けれど次第に、せっかく行きたかった高校に通っているし変わらなきゃと思うようになりました。
「そうだ、かわいくなろう。」
そうすれば自分に自信が持てるようになるのではないかと考えたのです。
ニキビだらけだったおでこはきれいになり、校則がゆるいので少しずつメイクもするようになりました。
好きな人ができたことが関係あるのかわからないけれど、気持ちがどんどん明るく変わっていくのがわかりました。
少しだけ自分を好きになれました。
そして2年生になった今、メイクも上達し性格も前より明るくなりました。
信頼している大好きな仲間は、私が好きな人に好かれたくてメイクしていると勘違いしていることでしょう。
違うよ、自分で自分を好きになりたくて頑張っているの。
私はかわいい。
誰が何と言おうと。
そう思って生きています。