例えば、
世界が滅んだら
私一人だけなら
ずっと寂しかっただろうか。
もし本当に神様が居たら
何でも願いを叶えてくれるというのなら
何を願っただろうか。
もし生まれなかったら
もし誰のことも傷つけないでいられたのなら
もし誰かに傷つけられなかったら
私は今辛くもないだろうか。
もし、もし。
この孤独感を殺せたなら
私は今幸せだったでしょうか。
小説を読みました。
その本に出てくる人は
大嫌いな家族が殺されて、
犯人を神様と呼びました。
とても嬉しそうに、笑っていたんです。
それを読んで、
私は羨ましいと思いました。
救われて、
心の底から家族を嫌いになれて、
神様を信じることができて、
ずるいなって。
曖昧な自分が大嫌いだ。
中途半端で、何一つ上手くできない自分が、
優しくない自分が、
なんだかんだ言って、死にたいという自分が、
なのに生きたいと願っている自分が、
善人ぶってる自分が、
嘆いてる自分が、
恵まれてるのに辛いという自分が、
心底嫌いだ。
幸せの夢に浸るのは、
罪悪感が湧く。
だから、僕は。
死にたい。