僕の現在位置です
前の小瓶で、今夏ハマってるドリンクの話を書いたけれど。
「午後の紅茶」のいちごティーを飲み終わって、空のボトルを捨てるのにラベル剥がすでしょ。
その時にチラッとラベルの字を見たのね。
茶葉の原料のうち、数パーセントは熊本県産のものが使われていて、いちごティーの売上額の3.9パーセントが熊本の復興に役立てられるって書いてあって、そうなのかー、と思った。
そこまでは良かったんだ。
3.9パーセントの話が書いてある反対側には、こうある。
※熊本県・くまモンは、食品・製造原料およびいかなる商品の安全性・品質も保証しない
※本製品は熊本県で製造されていない
(執筆者註:文意が変わらない程度に改変しています)
これは盛り下がるわー。
だってさ熊本県も、くまモンも無生物なんだから、品質保証とかそもそも出来ないよねって。
「いや、熊本県は法人なんだから権利上は人と同じだろう」と言う人がいるかもしれないけれど、それは「法の下の人」っていうことで、それ以上の深い意味はない。
仮に、県がキリンに口出しするとしても、県の農業振興の担当部署とかを通して言ってくることだと思うんだ。
それに、くまモンが描かれているからって、何でもかんでも熊本県に対して改善要求したりクレーム電話入れたり、しないでしょ?
あーでも、お客によってはそういうことするのかな、「熊本の看板背負ってんだろ」みたいに。
カスハラを未然に防ぐための予防線を張る、そのためのエクスキューズか。
いやホント盛り下がる。
せっかくのいちごティーが不味くなってしまう。
しかもご丁寧にマルシーまで付いてるんだよね、名義は「熊本県くまモン」。
そこまで必死にならなくても……とか思ってしまうし、これからコピー商品を出そうなんていう人も組織も、そうそう現れないような気がする。
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キリンの生茶でさ、この時期に売ってる少し細身のボトルのほうじ茶あるでしょ。
僕自身は「生茶じゃないと舌が受け付けない」みたいなのは全く無くて、PET 緑茶のブランドにはあんまりこだわらない。
で、そのほうじ茶、手に取ったときに英語のメッセージが入ってたから読んでみた。
Enjoy your day with tea
made from quality leaves
日本のメーカー(食品でも電機でも、何でも)の英語表現も、ずいぶん洗練されてきたなぁと率直に感じた。
というのは、シンプリファイドな感じの無冠詞文がようやく広まってきたというか、それを読んだり書いたりすることに慣れてきたというか、そんな事情があるんじゃないかなと。
とかく the を入れたがるじゃない、日本人が英語使うときって。
冠詞ひとつでニュアンスも意味も変わるのが英語でしょ。
学校で習うようなものなら、んー、たとえば
What time did you go to bed last night?
こういう文章あるよね。
でも、信じられないことに、これを
What time did you go to the bed last night?
っていうふうに教える人がいるんですよ、実際に。
(みんな上の意味わかるよね?)
ちょっとヤバい話になってるよって周りも言わない・言えないから、教えちゃう側もそれを正す機会がないんだろうね。
極端な例だけど、でも割と多いパターン。
だからまあこの場合はリスクヘッジのために、
When did you go to sleep last night?
こういうふうに尋ねるのがいいのかも……安全第一。
現場猫案件みたいなのは、ちょっと間違えると大惨事につながるから、気をつけないと~。
♪SACHERTORTE / 中路もとめ