昨日流した小瓶の続きです。
小瓶を流してから、元いた楽団のホームページを、恐る恐る開いて見てみました。
練習場所なんかは変わってなくて懐かしいと思いましたが、知っている人はもう誰もいませんでした。
私をいじめていたおじさんも、グループでいじめてきた低音パートの女子たちも、「バカ!ドアホ!帰れ!」と暴言を吐いていた指揮者も、そしていつも隣にいた、兄貴と慕っていた人もいませんでした。
私は、あの頃は一体、何だったのだろうと、正直虚しくなりました。あんなにあんなに苦しんで悩んだ日々は跡形もなく。
そりゃ。15年くらい経てば、変わるだろうな、と思い直しました。しかし、なんだか若さと青春の熱量を無駄に使ってしまったような気がします。
あの頃音楽やってて良かった〜、あの頃いじめられて良かった〜、なんて絶対思えない。
ホームページ内を探してみると、遥か昔私が所属していた頃の全体写真も出てきました。小さすぎてよくわかりませんが、たしかに当時、病んでいる私は痩せ我慢した笑顔で楽器を携え、そこに立っていました。
普段、音楽やっていたことや楽団にいた事など全くおもいださないけれど、たまに悪夢をみて、強制的に思い起こされてしまいます。
「これもれっきとしたお前の一部なのだぞ」と言われているかのようです。
その頃のこと、あまり好きではないのです。消したい記憶の一つです。天涯孤独だったし、襲われそうになったし、冤罪にあったのもその頃でした。
いつも通っていた楽器店の奥さんと娘さん(同年代)からも嫌われはじめていました。私が運命に立ち向かわず、彼女達の言葉を借りると私は悲劇のヒロインぶっていて、暗かったからです。よくわかりやすく仲間はずれにされました。確かに、私はお店で邪魔だったと思います。ただ。私は凄く凄く寂しかったのでした。
でも迷惑だろうから、楽器店に行くのも辞め、アルバイト以外は本当にアパートに閉じこもって泣いていました。
「これも、れっきとした私の一部なのだ」
こうやって書いて整理することで、そう思えるような気がします。