愛してる。愛してた。
あなたしかいないって、あなたじゃなきゃだめだって
そんなのは全部嘘だった
結局あなたもわたしも、誰でも良かったんだ
それでも、それでも
あの時はたしかにあなたしか見えなくて
わたしの世界はあなたで
あなただけがわたしの幸せだったんだ
見返したら泣いてしまうくらい
きっとまだ忘れられなくて
嫌いになりきれなくて
いちばんだったよ、ずっと
楽しかったよ幸せだったよ
もう、思い出したくないよ
嫌いになりたいよならせてよ
疲れるくらい繰り返した
何度も何度も傷付いて傷付けて
飽きるくらい嫌になった
ずっと、
同じことで後悔して自分を嫌いになった
きっとまた繰り返すだろうな
痛いって抱えて泣くんだろうな
何度も嫌になって嘘吐きのまま
それでもまた
同じように溺れるんだろうな
もういいよ、もう疲れたよ
誰でもいいんだよ、あなたも同じでしょ?
これ以上わたしの心に入らないでよ
だけどそれでも
あの頃とたしかに違うわたしがいて、それだけがわたしを救うんだ
いろんな人に出会って
いろんな世界を知って
いろんな言葉を見て
ちゃんとここにいるわたしを知った
自分を許せるようになった
昔よりずっと強くなれた
いっぱい泣いて
それ以上に笑って
たくさん心に閉じ込めた
言えなかったことも
飲み込んだ言葉も
勝手に溢れた涙も
見せたくなかったわたしも
ぜんぶぜんぶ
許したから
強くなったよあの日より、
もうあなたが知ってるわたしじゃない
全部終わって離れる日には
今まででいちばん可愛いわたしで
いちばん幸せそうに笑ってあげるね
あなたと会って
隣にいれて
離れて
良かったと、心からそう思ってる
ほんとに最後の約束を。
きっと幸せになるから
わたしの存在があなたにとって
一生癒えない傷になりますように。