私は、親しくなった友だちの性別を言い出せなくて、言い出すのが数ヶ月も遅れて、夫の心を傷つけてしまいました。
子ども時代に好きな分野について語れる友だちがいなかったので、その友だちとの会話が楽しく、話しこんだり、食事をしたり電車で出かけました。
その友だちが患っている病気が私のものと似通っていたこともあり、親しみを感じていました。
私は親しくなれそうだった同性の友人を高校時代に急に亡くしてしまっていたので、その人の面影をなんとなくその友だちに重ねてしまっていました。
その友だちが体調を崩しやすいこともあり、
もう急に亡くなられるのは嫌だ、今のうちにもっと話したい、という気持ちで頻繁におしゃべりや食事をしてしまいました。
昨年に私は交通事故にあってから、死生観について思うところがあり、
人は簡単には死ぬから、生きているうちにどんどん色んな人と話さなくてはという強迫的な思いで視野が狭くなっていました。
妻の男友だちという存在が、夫にどんな気持ちをもたらすのかということについて、考えが及んでいませんでした。
いちど離婚を切り出されましたが、その友だちとの付き合いをやめることを約束して、夫とは仲直りをすることができました。
義実家のほうは私を許さず、夫に離婚を勧めてきます。それはそうだ、と思います。
私は、夫の気持ちを想像することができなかった自分の勝手さが悲しく、恐ろしいです。
そして、最も恐ろしいのは、
理屈として理解ができても、感覚としては、異性の友だちを遠ざけて置かなければならないというものが、いまだ自分は理解できていないことです。
私はおかしいのでしょうか。
悲しさ、恥ずかしさ、申し訳なさ、切なさ、恐ろしさで、気がふさぐこの頃です。