「僕はヒーローになりたい」
「大切な人をこの手で守りたい」
この思いは自分のエゴかもしれない。
僕はあの人に好かれない運命だった。
僕はあの人に好かれていないけれど、
解決策がどこかにあるはずだ。と
ずっと思っていた。
僕の虚像の正義感と
僕が振りまく駄作の愛嬌。
そのお陰で僕は
モテるわけでもないけど、愛される。
でも僕は今日も本当の愛に気づけていない。
本当の愛を伝えることができる人に
愛を一つも伝えていない。
追われる恋愛のほうが上手くいくと、
勝手に思っていた。
ただ、自分の体質上
追う恋愛のほうが上手くいくんだと。
気がついた。
気付いた頃にはもう遅い。
手遅れだ。
解決策なんてないんだ。と。
少し実感した。