自分の弱さと向き合うこと。
それは辛くて逃げ出したくなることだ。
でも、自分の弱いところを知って考えて改善しようと努力すれば、力が付くってことを知っている。
そう言われたからじゃなくて、自分で経験したから。そうやって高校受験で合格を勝ち取ったから。
それなのにどうしても今日はダメだった。
私は放送局のアナウンス部門に所属している。大会が10月にあって、オーディションに合格して、出場できることになった。
朗読部門で出場する。
自分の読みを良くしていくには、OBさんや先生、先輩や同級生に聞いてもらって、何がよくて何を改善するべきかを教えてもらい、自分で考えて試行錯誤していく。
自分の弱みと向き合わなくてはいけないのだ。
がんばった。辛くても我慢して自分の弱さを真正面から見て、良くしようと頑張った。これで良くなるからって。こうやって辛さを我慢して努力しなきゃ、地区大会より先に進めないからって。
定期テストの解き直しもしなきゃいけなかった。それだって自分の弱みと向き合う行為だ。無理だった。さんざん部活で何時間も自分の弱みと向き合ってきたのに、まだそれをしなきゃいけないのかって思ってしまった。
ダメなやつだと思う。ここで逃げちゃいけなかったのに。我慢できずに逃げてしまった。
ごめんなさい。できない子でごめんなさい。逃げてごめんなさい。