もともと電車に縁がある生活だった。学生時代は1時間以上かけての通学。つい昨年まで勤めていた頃も電車は平気だった。たまの休みには1時間以上かけて、何回も乗り換えして、何駅も離れた山や海に平気で遠出して遊びに行っていた。
それなのに。今、電車が怖い。まず乗車に耐えられるのは一駅が精一杯。二駅目くらいで少しずつ心が耐えられなくなり始める。スマホを見たりしてごまかすが、本音は床に寝転んで叫びたい。
まぁ、もともと乗り物に弱くてぶっ続けで1時間乗ってると貧血起こして床にへたり込んでしまうんだけど。それにしても耐久力なくなったなぁ。
次に待ち時間が耐えられない。ホームにいる時間が長いほど線路に飛び降りたくなる衝動がつのる。ベンチがあれば座って目をつぶって耐えられるが、立って待つことは苦しい。乗り換えができなくなったので、遊びに行くこともできなくなった。町中で踏切を見るのも危ないので遠回りするようになった。
地下鉄の暗いホームは余計だめになった。暗くて気が滅入るし吸い込まれそうになる。せっかく内定をいただいた転職先があったのだが、下見で実際に通勤経路をたどったところ、飛び込む自分の姿が見えてしまい、恐ろしくなり泣く泣く辞退した。
鬱を3回やってることもあるが、年々、歳を取るごとに心のエネルギーやガッツ、レジリエンスが失われてきてるのを感じる。頼れる親も戻る家ももうないのに、こんなに生命力がなくなって、自分は生きてゆけるのかなぁ。