今日もあなたを探して
朝一番に窓を開けた
ふわっと差し込む太陽の明るい光が
疲れ切った私を柔らかく包み込んだ
どこなの、どこなの
あなたの名前を呼びながら
玄関のドアを開け
世界へ裸足で飛び出した
雨上がりの草の上を
滑るように走る私
やがて一本の橋の前にたどり着いた
そっと一歩、踏み出した
ぴきぴきっ
小さな亀裂が橋にできた
早く渡らないと、あなたに会えない
全速力で橋を渡る
後ろでどんどん橋が崩れていく
ーお願い、間に合って。
ー向こうに行きたいの。
ーあなたに会いたいの。
私の願いは今日も届かなかった
元の世界に戻っていた
今度こそ、本物の窓を開ける
湿っぽい香りが鼻をかすめる
今日は雨か
もう二度と会うことのない、あなた
一番大好きな、あなた
会いたいよ
笑顔が浮かぶたび
声が聞こえそうになるたび
辛くて辛くて
あなたを傷つけてしまったこと
心から後悔してる
手放したのは自分なのにさ
変だよね
あなたのせいにしたい
でもわかってる
悪いのは私なんだ
なんで、あんな我儘なことをしたんだろう
ずっとそんなことばかり頭の中にある
あなたとサヨナラしてから、
今日までたったの一度だって
あなたを想い出さなかった日はありません
できるならもう一度あなたと
話がしたいなぁ
また他愛もないことで笑いあいたい
約束してたのにできなかったこと
いっぱいあるよね
ごめんなさい
あなたは
こんな私と過ごせて、幸せでしたか
幸せだったって思ってくれてたら
私もこの上なく幸せです
常に隣にいたあなたがいなくなって
もう5か月が過ぎました
早いね
あなたは今、幸せですか
どうかあなたが、これからもずっと
幸せでいられますように
もしいつかどこかで会えたら
そのときは
お話できたら嬉しいです
あなたが応援してくれた夢、
諦めないように頑張ります
一生懸命生きます
それまでは、さよなら