私達は苦しみの正体を掴むために
四苦八苦している。
逆を言うと、
分かっていれば苦しまないんだ。
そう思った。
時間はそれ自体がシステムであり、
動かすことは出来ない。
だからこそ、それに抗おうとして
私たちは苦労をする。
今苦しいことが問題なのではなく、
それが続くと考えられることが苦しい。
苦しみの正体は、
「判然としないこと」なんだ。
苦しみの正体が分かってしまった時、
人はそれを乗り越える術を手にする。
何のせい、誰のせい。
そういうものではなく、
ここから生まれ、ここに帰るんだと。
それがわかった時、
きっと人はそれを乗り越えるだろう。
いつだって、誰だって、
自分の手を離れたものは怖いさ。
だから、苦しみも喜びも、
きちんと手を繋いでおくんだ。
捨てていい感情なんかないって、
どこかでそう聞こえる気がする。