22004000。休暇が終わり、再び現実と向き合わなければなりません。憂鬱なのだよ。
休日中、新潟の某温泉街に宿泊したのですが、とても良かったです。宿に行く前に日中は一度長野県に立ち寄り、松本城を見てきました。
元々、旅先で名所なんかに寄ることに興味があまり無いのですが、連れの希望で行ってみました。周辺の景色ものどかな感じで、川の水も綺麗で癒されました。家族や恋人同士で来ている人も多く、羨ましいっすわと二人で愚痴りながら蕎麦食べて昼頃に新潟へ向けて高速道路を疾走。
工事渋滞やら何やらで到着したのは夕方でした。荷物を部屋に置いて早速夕食へ。普段、食に興味のない人間ですけれど、とても美味しかったです。これは友人のセレクトに間違い無かったです。向かいに座る彼は、私が皿の上のものなら大抵は食べてしまうことに爆笑してましたけども。海老とか凄い好きなんですけど、殻剥くの本当に面倒なんですよねぇ。基本的に毒でなく噛み砕けるものなら全部食べてしまいます。
お酒も進みますし、メインの温泉も待ち遠しい。2人ともサウナが好きなので、結局ギリギリまで露天風呂とサウナを行ったり来たりしてましたので、塔の上のラプンツェルは見れませんでした。あれ本当にスコなんですよね。
部屋に戻ってからは割と夜中まで、二人とも独身生活の終わりが見えないことを嘆きながらダラダラ飲んでたんですけれども、私は6:00前には目が覚めて一人で散歩しました。若干霧も出ていて、朝の温泉街は清々しい感じです。軽くランニングをしてから近くの公園で懸垂。鉄棒が無かったので、ブランコを釣っているパイプに手をかけて懸垂している姿は不審者でしたね、傍から見れば笑
朝食の時間が近くなって来たので、連れを叩き起こして朝飯を済ませ、再び高速で福島県を目指しました。ちょっと会津の方へ寄ってから帰ろうということになり、峠道をいくつか走りました。ちょっと走り屋らしき人も見かけながら、猪苗代湖のほとりで昼食を食べました。その後は湖を眺めながら一服。友人は私が運転するものだから、近くで買った缶ビールを飲み始めていました。
彼も彼で休暇前に14連勤とかいうどうしようもない人なので、ほろ酔い気分になってくると、このまま二人で死んでしまおうや、とか縁起でもない冗談を口にしていました。……冗談かどうかは本当のところ分かりませんけど、私まで同じことを言うと歯止めが効かなくなりそうなので、親身になり過ぎない程度に適当にいなして帰路へ。
タバコの煙が漂う車内へ、傾いた日差しが窓越しに差し込んできます。旅行の帰り道のそういう時間って妙に切ないですよね。子供の頃の夏休みなんかの朧気な記憶が脳裏を掠めますが、あれとは似ているようで異なる気持ちだと思っています。切ないけれども甘い記憶と、苦く舌の上に残る現実とでは、比べようがありません。
時折、強い夕立がフロントガラスを叩いたかと思えば、止んでいる。連れは助手席で寝息を立て、彼の痩せた横顔に夕日が陰りを作る。窓の外では遠く山の上を、流れの早い雲の落とした影が這っていました。とても退廃的な雰囲気。追い越し車線を走りながら、友人の言葉を思い返します。まるで今日が世界最後の日で、太陽が沈み切るとともに全てが無に帰る。それもそれで悪くは無い。けれども、やっぱり今日も明日も生きているんだろうなぁ。
そんなことを考えていたせいか、帰り道の時間は随分と短く感じました。友人を降ろして、自宅へ帰ります。過ぎ去ってしまった色々のことを思い返して、気色悪い感じになったので、久しぶりに睡眠薬を飲んで寝ました。