俺は、研究をしています。
もうすぐ、研究の大会があってやっと今週ポスターの仕上げです。半年、ずっとこの研究のために時間を尽くしてきました。グループで研究しているのですが、発案者が俺っていうのもあり、グループをまとめて、研究の内容や流れを俺が考えてきました。
なのに、俺は母親の感染症が移り水曜日まで休むことになりました。
火曜日はポスターの仕上げ、ポスターを完成させるのが水曜日、木曜日からは発表練習。
大事な時期に、休むことになりました。
木曜日からは、学校に行っていいそうです。
「陽性」って告げられたときは、悔しさで泣いてしまいました。そんなことで、って思うかもしれませんが俺としては俺が初めて計画した研究の仕上げに、携わりたかったんです。
とても、気に入っているしとても上出来なので尚更です。
俺は、きちんと感染対策をしていたので、心の中で母のことを強く恨みました。
その考え自体、間違っているというのは自分でも分かっていました。なのに、その感情が抑えられませんでした。だから、態度には出さないようにしようと、極力母とは話さないようにしていました。
しかし、母は退屈だったのか俺の部屋の前で俺に話しかけてきました。
(書くのが大変なので会話文にしました。)
母「まだ、部活のこと落ち込んでるの?」
俺「うん、まぁ。」
母「まぁ、私が移しちゃったからな〜。ごめんね?でもさ、大会には出られるんだし、ポスターなんて他の子に任せられるじゃない。それに、来年もあるんだし。」
他の人から見たら、元気づけてるって見えるんでしょうけど、俺にとっては言ってほしくない言葉を重ねられてとても嫌な気分でした。
大会に出れるのは俺にとっては結果です。その過程を俺はやり遂げたかったんです。初めてだったんですよ。しかも、半年。寝る間も惜しんで、学校終わってからも外に出て研究して、学校の空き時間も、ずっとやってきたのに、その研究の仕上げに加われないんですよ。俺が、どんな気持ちかすら分かんないくせに、話しかけてこないでくれって思いました。
元気づけたいなら、話しかけないでくれ。
自分の言葉が、必ずしも俺を救える言葉だと思うな。自分が俺の苦しみに関わってんなら尚更だ。